小動物/小さなペット関連情報

小動物には向いてない?! アニマルアシステッドセラピー(2ページ目)

よく耳にする言葉になった「アニマル・セラピー」。でも、本当は「アニマル・アシステッド・セラピー」や「アニマル・アシステッド・アクティビティー」と言います。どんなことを意味するのか、知ってますか?

執筆者:村田 亜衣

小動物はアニマル・セラピーに向かない?

アメリカの団体が作っている基準では、ボランティアに向いている動物種は犬、猫、鳥類、ウサギとモルモット。フェレット等は向かないとされています。

そんなことはない!と、飼い主としては言いたいところなのではありますが、残念ながらフェレット等活動的な動物には向いているとは言えません。大人しい子もいるにはいますが、大多数は活発で大人しく抱かれていることは難しいですからね。

ウサギとモルモットが向いているとされているのは、彼らが基本的に臆病でピンチのときに攻撃に出るのではなく、固まる傾向が強いからではないかと思います。また、大人にとって抱きやすい大きさであることも関係しているかもしれません。

ただし、大人しくしているからといろんな人に馴らすことなくいきなり連れて行ってしまってはペットにストレスとなってしまいますので、ウサギやモルモットであってもボランティアに参加するのであれば事前に他人に抱かれる・撫でられることに馴らし、それがストレスとならないようにするべきでしょう。ペットにストレスを与えて行うべき活動ではありませんからね。

人間にも向き・不向きがある

AAAもAATもペットと伺う先にいる相手は年配の方や病気の方などです。そういう方とちゃんと話すことができない人は、いくらペットに適した資質があったとしてもすべきではないボランティア活動です。ペットだけで全てOKではなく、ペットをはさんで相手の方とやりとりするのは飼い主になりますので、自分が人見知りが強くて難しいと思えた場合には、ペットだけボランティア団体の方にお願いして連れて行ってもらう方がいいでしょう。

また、感染症予防等日頃のペットのケアも大切なことですので、そこができない状況にある方も参加すべきではありません。

簡単ではない活動内容

ペットと一緒に老人ホームや医療機関に行く。これだったら簡単そうで自分にもできるかもしれない。そう思われる方は多いようで、また、そう思われた方に対して詳しく説明をせずに連れて行ってしまうボランティアさんもいらっしゃるようで、一部では不評を伴っている現実があります。

実際には、簡単ではないボランティア活動です。行くまでにはペットをしっかりとしつけ、間違っても相手にケガを負わすようなことは無い状態にしなければいけませんし、相手が健康な若者ではないことを理解して必要以上に感染症等に気を使うべきでしょう。

また、相手の状態に合わせてペットをコントロールすることや自分の動き・話をする必要もあり、思い付き程度でできる活動ではないのです。
もしやってみたいと思われましたら、まずはこういったボランティア活動を行っている実績のある愛護団体に問い合わせて話を聞いて下さい。 ボランティアをしている人ではなく愛護団体に、です。

もし、今現在AAAをしていない施設に慰問をしたいと考えているならば、 まずはその施設に相談して下さい。その施設の方(お医者さんや作業療法士など)と良く話し合い、実現に向けて検討しましょう。間違っても、勝手に連れて行ってはいけません。

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