5.「専門」にダマされるな
「専門」と言われると、すごくその分野に精通しているイメージを持ちます。
けれどもこの「専門」というのが実は曲者。
言いかえれば専門外は詳しくない、ということもあるからです。
一昨年、うちの犬は関節炎で、ちょっと遠かったのですが整形外科を得意とする動物病院に通いました。
昨年、健康診断時に肝機能だけが悪くなっていることが判り、その原因を知るためにかかりつけの動物病院でいろいろと調べてもらいました。その結果、整形外科に通っているときに投薬されていた薬の副作用が強く疑われることとなってしまいました。
悲しい話ですが、特定の製薬会社と仲良しな動物病院というのがあります。
薬はペットの体調を考えて選ぶものなのですが、仲良しな製薬会社があると選ぶ段階で薬数が少ないんです。その結果、長期間の投与による副作用を心配されている薬でも長期にわたって処方してしまうことがあるそうなんです。
もし、この病院が内科も得意であったならば、うちの犬の肝機能は悪くならなかったかもしれません。
これが、「専門医」の危険な部分でもあります。
専門医にかかるときは、その処置だけで治療はかかりつけの病院で行う方が安全だと思います。
また、動物病院によっては専門医を定期的に迎えてその分野の病気を持つペットの治療を自分の動物病院で行っているところもありますので、そういった病院の方が安心でしょう。
* | 専門外にも詳しい専門医もおりますので、 専門医をかかりつけにしてはいけない、ということではありません。 専門医だからと無条件に信頼するのは後に悲しい思いをする可能性がある、ということです。 |
私達は自分や自分の子供の病院を神経質なくらい慎重に選びます。
動物病院も同じでいいんです。
大切な家族であるペットの命に関わることなんですから、信頼できる動物病院をじっくり探すべきなんです。
ひとつの病院に限定する必要もありません。
メインとなるかかりつけの病院があり、ペットの状態によってはその分野の得意な病院に行ってもいいんです。
メイン以外に夜間や休日も診てくれる動物病院を押さえておいてもいいんです。
大切なのはペットの健康を守ること。
まわりの言う事や1部分だけを取り上げた情報に惑わされないで下さい。
そうすることで、あなたに合った動物病院が見付けられることでしょう。
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