取り扱いには、切手用の先端が平らになったピンセットを使用して、極力手で触れる機会を避けます。専門店でなくとも、ホームセンターなどで安価に取り扱われているのでぜひ使用をお勧めします。因みに左の写真のものは、100円で購入しました。
前回の記事で少し触れましたが、切手の保存用に、専用のポケットがついた『ストックブック』と呼ばれるものがあります。しかし、『数枚の切手を保存する』目的の場合、少々大げさになってしまいます。かといって、切手を直接アルバムや台紙に貼り付けてしまうと、その後の移動が困難になってしまいます。そこで、切手を痛めることなく取り外し可能な『ヒンジ』と呼ばれる乾燥糊がひかれた紙片を使用したり、片方に糊が、もう片方が保護用のフィルムとなった『マウント』と呼ばれるものを利用してアルバム等に保存する方法が一般的です。
▲ヒンジ 矢印とその対になる部分に糊がついていて、切手と台紙を固定します。 |
▲マウント 黒い面の裏側に糊がついていて、透明なフィルムと挟んで台紙などに固定するアイテム。切手の移動も容易で、痛めることもありません。 |
これならば、切手を痛めることなく、かつ簡単に移動が可能なため、切手愛好家の多くが利用しています。しかし、ヒンジを使用した場合、安価な反面、切手の裏面に多少の貼り跡が残ってしまい切手の価値を下げてしまいます。前者と比べると若干高価ですが、マウントを使用した方が切手へのダメージがありません。
マウントには、各種サイズがあり、ドイツの切手収集用品メーカー・ハウイド社(HAWID)のものが有名で、数百円で販売されます。