って、もうすっかり新年、って感じじゃないんですが。
さあ、遅ればせながら昨年2009年の最後のビッグニュースになった、新たな両爬ファン必携の書のご紹介です!!
そう!我らが大明神・海老沼剛氏渾身の一冊・「爬虫類・両生類ビジュアル大図鑑1000種」のご紹介です!!
爬虫類・両生類ビジュアル大図鑑1000種 定価4200円 |
1000種図鑑
今回、発刊されたのは、誠文堂新光社から刊行された「爬虫類・両生類ビジュアル大図鑑1000種」(以下「1000種図鑑」)です。誠文堂新光社は、これまで両爬を各グループごとに紹介した図鑑シリーズ「爬虫類・両生類ビジュアルガイド」を世に送り出し、多くの両爬ファンから人気があったのですが、これらのシリーズの総集編というか、再編集版として海老沼剛氏が新たに書き起こしたのが、今回の1000種図鑑というわけです。
これまで、多くの両爬図鑑が世の中に登場し、私たちに両爬の魅力を紹介してくれていたのですが、とりわけ私たちのバイブル的な図鑑だったのが1996年に発刊された「爬虫類・両生類800種図鑑」でした。
なんと言っても、図鑑の魅力は美しい図や写真、そして詳しい解説はもちろんですが、大切な要素として、その「網羅感」というのがあります。もちろん、地球上に存在する両爬の種類数は10000種を超えるわけですから、網羅したうちには入りませんが、それでも「800種」という具体的な数値を前面に打ち出すことによって、そこに確かな網羅感が生まれたわけです。こうして、800種図鑑は、私たち両爬ファンにとって一家に一冊的なバイブルとなったのです。
そして、これまでも800という数を超える図鑑の登場が待たれましたし、私自身もネット上ではありますが、この800という数に拘り、それを超えることを目標に今もご紹介差し上げ続けているわけです。そして、今回、その私の目標数値が200も上がってしまったのです。とにかく、これだけの数の両爬を一冊の本にまとめた図鑑なんて、世界中にはあるわけがありません。解説は、私たち飼育者向けに役立つ簡素なものではありますが、それでもこれだけの数を紹介しているのですから、そのエネルギーは計り知れないもので、気が遠くなりそうです。
さらに、本書には飼育関係の情報も必要十分に掲載されていますので、これから両爬を始める方にも強くお薦めできる本です。
しかもこれで4200円なんですから、ちょっと驚きのコストパフォーマンスです。
ただし、最後に著者の海老沼さん自ら、ミスに気づかれて、わざわざこちらにお詫びと訂正をお知らせ下さいました。
P168の「トゲオオオトカゲ」の写真が、「シリトゲオオトカゲ」のそれになってしまっている、ということでした。
とにかく、800種図鑑と並んで今回の1000種図鑑があれば、両爬のことは一通りわかってしまう内容と言えますので、まさに一家に一冊の、新しいバイブルが誕生したと言えるでしょう。