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ダマエウムイシヤモリの基本情報と飼育方法…オーストラリアのヤモリ

今回は、ダマエウムイシヤモリの基本情報と飼育方法をご紹介いたします。ダマエウムイシヤモリは、オーストラリアの内陸の乾燥した地域に生息するイシヤモリの一種。体表は滑らかで、基本的には明褐色系の地色に暗色系の斑紋が入ります。

執筆者:星野 一三雄

ダマエウムイシヤモリの基本情報

ダマエウムイシヤモリの基本情報と飼育方法

ダマエウムイシヤモリの基本情報と飼育方法

ダマエウムイシヤモリ
学 名Lucasium damaeum別 名:ダマエウスイシヤモリ英 名:Beaded Gecko分 布:オーストラリア中央部から南部全 長:頭胴長6cm 全長11cm

オーストラリアの内陸の乾燥した地域に生息するイシヤモリの一種です。

体表は滑らかで、基本的には明褐色系の地色に暗色系の斑紋が入ります。この斑紋のパターンがさまざまで、一般的には背中線の両側にジグザグ模様を作るような斑紋になることが多く、太い明色のラインが走っているように見えます。この明色のラインは尾の方までつながる場合もあります。他のイシヤモリよりはやや体型が細長く、尾も太短い印象はなく、頭胴長と同じくらいの長さになります。

乾燥した草原で地表生活をしていて、昼間は昆虫類の掘った穴などに潜み、日が沈むと穴から出て徘徊しながら昆虫類などを探して食べています。

1年間に複数回の産卵を行いますが、基本的に1回に2卵ずつ産みます。

明るい体色で他のイシヤモリの仲間と少し違った印象を受けます。本種ももちろん、オーストラリアの生き物ですから野生個体の輸出は禁じられていて、流通もしないはずなのですが、EUなどで繁殖が軌道に乗っているようで、この手のヤモリにしては流通しているのを頻繁に見かけます。また、小さい種類が多い、いわゆるイシヤモリであるDiplodactylus の仲間よりは大きいため人気もあります。ただし、もちろん高価であることは言うまでもありません。

EUやUSAでは、この手のヤモリのCB化が軌道に乗っているようですから、我が国でも国内でこういうのの需要がまかなえることができるようになりたいモノです。

赤っ恥をかかない程度の知識
  • オーストラリア中央部から南部にかけての原産
  • 夜行性
  • オーストラリアのヤモリとしては比較的流通する
  • 体色のパターンには変異が大きい
  • 「イシヤモリ」と名が付く割には大きい
 

ダマエウムイシヤモリの飼育方法

飼育容器
床面積の広いプラケース。通気性は確保する

温度
フィルムヒーターでケース下から保温する。低温部と高温部ができるようにする

照明
爬虫類用の紫外線入り蛍光灯を点けた方がいい

床材
目の細かい砂を浅く(5cm程度)敷く

容器内レイアウト
個体数以上の数のシェルターが必須。水入れは常設しなくてもよい


コオロギやミールワームなどの昆虫。カルシウム剤などの添加は必須

基本的な世話
いわゆる乾燥系地表性ヤモリの飼育方法
  • シェルターを二つ用意して、一つには一日一回霧吹きをするなどウェットシェルターにする
  • カルシウム不足にならないようにする
  • 繁殖は冬期のクーリングがカギらしい
  • など
※「飼育の基本情報」は「爬虫・両生類ビジュアルガイド トカゲ2(誠文堂新光社)」「ゲッコーの本(リアルエステイト研究所)」および海外サイトを参考にしました。

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※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。

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