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撮影協力:Herptile Lovers |
ニューギニアナガクビガメ
学 名:Chelodina novaeguineae別 名:-英 名:New Guinea Snake-necked Turtle分 布:ニューギニア島中南部(トレス海峡沿岸から中央の山地)甲長:最大30cm長らく、流通が混乱していたニューギニア固有のナガクビガメです。
以前はマコードナガクビガメにニューギニアナガクビガメの名が冠されて流通していて、本当のニューギニアナガクビガメはほとんど見られませんでした。ようやく、近年になって区別がハッキリとされるようになり、少数ながらも本種も流通するようになってきました。ニューギニアナガクビガメとマコードナガクビガメの区別は、第二縁甲板が第一縁甲板よりも大きいのがマコード、小さいのがニューギニアとして、できるとされています。また、以前はオーストラリアの個体群も本種とされていたのですが、2002年にオーストラリアの個体群はカンナガクビガメChelodina canni として別種とされるようになりました。
ナガクビガメらしい卵形でやや扁平な背甲と長い頸部を持っています。背甲の色は褐色から暗褐色で、腹甲はクリーム色から黄色です。頭部の吻端から下部は白いことも特徴とされます。
池や沼で生活していて、乾季に水が枯れてしまうような場所でも生活しているようです。
動物食性に片寄った雑食性で、巻き貝や昆虫、魚類などさまざまな動物を食べています。また水草なども食べることがあるようです。
現地では乾季に産卵するようで、9月に17-21個の卵を得たという情報があります。この卵は9週間、つまり2ヶ月ほどで孵化したということです。国内でも繁殖の実績があり、孵化幼体は頭部と背甲の周縁部および腹甲に不規則で鮮やかなオレンジ色の斑紋があり、とくに本種はこの斑紋が必ず吻端にもあることが特徴だそうです。
先に述べたように、ようやくマコードナガクビガメときちんと区別されて流通するようになり、さらに国内でも繁殖の実績が増えてきて、目にする機会も増えてきました。ただし、生息地では保護の対象になっているので、今後のWC個体の流通は少なくなっていくものと思われます。それほど国内での繁殖も、困難というわけではないようですので、飼育者のみなさんのこれからの頑張りに期待したいところです。そもそも、本種に拘って飼育をされている方ばかりでしょうから、きっと国内の需要は、国内のCB個体でまかなえるようになることでしょう。赤っ恥をかかない程度の知識- ニューギニアの固有種
- 長らくマコードナガクビガメと混同されてきた
- オーストラリアの個体群はカンナガクビとして別種になっている
- 最近では、国内CBが流通するようになってきた
- 幼体はオレンジ色が美しい
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飼育の基本情報 |
飼育容器 | 60~90cmクラス以上の水槽や衣装ケースなど |
温度 | 極端な低温には弱いので、20℃くらいに保温する |
照明 | 紫外線入りのバスキングランプが必要 |
ろ過 | できれば、外部式フィルターと上部フィルター |
床材(底砂) | 特に必要なし |
容器内レイアウト | 泳ぎ回れる程度の水深で浮島や流木程度の完全に乾燥した陸地を設置する。あくまで水量を多くとる |
餌 | 配合飼料を食うが、甲の形などがゆがむらしいので小魚やエビなども利用する |
基本的な世話 | 多くの水棲傾向が強い水棲ガメに準ずる週に1度、強制的に乾燥させ甲羅干しをする幼体にはまめな給餌と強制甲羅干しをする※情報は「エクストラ・クリーパーNo.01(誠文堂新光社)」「爬虫・両生類ビジュアルガイド 水棲ガメ2(誠文堂新光社)」および海外サイトを参考にしました。 |
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