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撮影協力:EndlessZone |
モリハコヨコクビガメ
学 名:Pelusios gabonensis別 名:-英 名:Gabon Turtle, African Forest Turtle分 布:アフリカ中西部(旧ザイール、コンゴ、ガボン、赤道ギニア、カメルーン、ナイジェリア、ベニン、プリンシペ、中央アフリカ、ガーナ、トーゴ、コートジボワール、リベリア、ギニア)甲 長:最大30cm アフリカ中西部に分布するとされる中型のハコヨコクビガメです。
本種に関する知見は非常に多いのですが、実際には他種であるクロハコヨコクビガメ等と情報が混乱しているのが事実のようで、上の分布や甲長なども正しくはないようです。
おそらく分布は旧ザイールからガボンあたりのアフリカ中部から西岸にかけてでガーナ等の西アフリカのギニア湾に面した範囲には分布していないと思われます。また甲長も20cm程度までではないかと思われています。
一般的な特徴として、背甲は褐色から黄褐色で背中線上に暗色のラインが入ります。また頭部も明褐色から黄褐色で頭部背面に吻端から後頭部にかけて「V」または「Y」字状の暗色の斑紋があります。さらに成長した個体では背甲の各甲板に、比較的明瞭な放射状の斑紋が入っています。ただしこれらの形態上の特徴はクロハコヨコクビガメやシロガオハコヨコクビガメにも見られるようで、これが混乱の原因になっているということです。これらのよく似た種類との確実な区別点は腹甲の前葉(可動部分であるヒンジよりも前部)が細長く、その長さが、腹甲の腹甲板(前から4番目の甲板)の前後方向の長さの2倍以上であることであるようです。また上顎の先端が凹んでいて左右がキバ状に突出していることも特徴です。写真などを見る限りでは、腹甲の前葉が長い、というより腹甲板が小さい、という印象を受けます。
これまで知られている生態等も、おそらく本種のものではないと考えられていて、ハッキリとはわかっていません。おそらく熱帯雨林の浅い水場に生息していて、あまり深い場所を活発に泳ぎ回るようなことはないと思われています。
以上のように名前はよく知られていますが、ほとんど何もわかっていないような種類だったため、今回のように確実に本種とわかるようなベビーが流通するのは極めてまれだったわけです。若干、他のハコヨコクビガメの仲間と違うような面も見られそうですが、飼育もそれほど難しくはないと思われますので、これから国内でもかわいらしいCBが流通することも出てくるでしょう。
しかし本当にハコヨコクビガメの仲間って、地味で没個性なグループかと思っていましたが、実はスゴク個性的だったんですね。やっぱり要注目のグループでしょ。
赤っ恥をかかない程度の知識- アフリカの中部から西海岸に分布
- これまでの知見は本種のものではない部分が多い
- クロハコヨコクビガメ等と混同されていた
- ほとんど流通していなかったらしい
- 高価
- 自然での生態はあまりわかっていない
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成体 |
画像をクリックすると拡大画像と詳細が表示されます飼育の基本情報 |
飼育容器 | 60~90cmクラス以上の水槽や衣装ケースなど |
温度 | 20~28℃程度に保温 |
照明 | 紫外線入りのバスキングランプが必要 |
ろ過 | できれば、外部式フィルターと上部フィルター |
床材(底砂) | 必要なし |
容器内レイアウト | 水深は甲長程度。陸場は市販の浮島などを使えばよいと思われる |
餌 | 餌付けば配合飼料でよいが、肉食傾向が強く、淡水魚の肉などから餌付けるといいかもしれない |
基本的な世話 | 他のハコヨコクビガメに準ずるが陸生傾向があるかもしれない- 陸地を多くとり水深は浅めがよさそう
- 比較的活発に動き回る種のようなので、床面積は広くとりたい
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※生態等の情報は「クリーパー No.34(クリーパー社)」を参考にしました |
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