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撮影協力:B-BOX aquarium |
ネロサラマンダーゲッコー
学 名:Matoatoa spannringi別 名:ナロサラマンダーゲッコー英 名:Nero Salamandar Gecko分 布:マダガスカル南東部全 長:10cm前後 頭胴長5cm前後 マダガスカルの非常に限られた地域にのみ生息する小型の地表性ヤモリです。
サラマンダーゲッコーはMatoatoa 属に属するヤモリを指し、これまでに本種とMatoatoa brevipes の2種のみが知られています。
名前からわかるように、胴長で四肢が短く動きもヤモリにしては緩慢で有尾類を思わせるため、このように呼ばれています。ただし、実際には正式に英名がつけられているわけではなくこのように呼んでいるのは国内だけのようです。
本種は特に珍しく、1998年に新種として記載されてから、発見された個体数も少なく、記録だけの情報ではわずか100m四方にも満たない狭い範囲でしか発見されていないと言われています。そのためもちろんペット用に流通したことも皆無であると思われます。今回流通した個体は、これまでとは異なる場所から発見採集された個体ですので、もう少し分布域は広いのかもしれません。
もちろん生態等もわかっていませんが、やや多湿の森林の倒木の中などから発見されていて、おそらく夜間に林床を徘徊して小さな昆虫を食べていると考えられています。
比較的頻繁に体色の変化を行うらしく、灰褐色地に暗色のバンドが基本のようですが、地色を赤褐色に変えたり、バンドが不明瞭になったりするようです。
わからないことばかりのヤモリですが、現在飼育されている個体に限ってわかったことは、多湿環境を好み、体色の変化を行う、神経質である、というようなことであるようです。
ちょっと日本のキノボリヤモリを思わせる珍妙なヤモリですが、そんな言葉では片付けられないほどの学術的な価値があるヤモリです。
こんなの見つけられたら狂喜乱舞なんでしょうねー。マダガスカル行きたいなぁ。
ただ、この手の小型ヤモリって、エサの確保の問題とたぶん基本的な体力不足が原因と思うのですが、飼育は難しいんですよね。少なくとも私にとっては。見てるだけで幸せ、としておかなくては。赤っ恥をかかない程度の知識- マダガスカルの一部に分布
- サラマンダーゲッコー自体は2種が知られている
- 非常に発見例が少なく稀少
- 流通はまずしない
- 多湿を好むらしい
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飼育の基本情報 |
飼育容器 | 単独飼育ならば30から45cm程度のガラス水槽やプラケースでいいが、ペア以上ならば45から60cm程度のガラス水槽を使う。通気はしっかりと行えるように工夫すること |
温度 | シートヒーターで床面の一部を保温した方がいいと思われる |
照明 | 必要なし |
床材 | ヤシガラ土、水ゴケなど保湿性の高いものを厚めに敷く |
容器内レイアウト | 小さめの水容器とシェルターを設置する |
餌 | 口に入る大きさの微少な昆虫を与える |
基本的な世話 | いわゆる多湿系地表性ヤモリの飼育方法低温に注意する過度の乾燥は禁物狭い飼育容器での複数飼育は避けるなど※各種情報は「ゲッコーの本(リアルエステイト研究所)」「クリーパーNo.46、47(クリーパー社)」および海外サイトを参考にしました。 |
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