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撮影協力:Herptile Lovers |
インダスカンムリガメ
学 名:Hardella thurjii indi別 名:-英 名:Indus Crowned River Turtle分 布:インダス川水系(インド、パキスタン)甲 長:最大 メス:61cm オス:17.5cmインドに生息する水生傾向が強いのカメであるカンムリガメの亜種とされるカメです。
カンムリガメHardella thurjii は1属1種のカンムリガメ属のカメで、インダス川水系に生息する個体群をインダスカンムリガメHardella thurjii indi 、ガンジス川水系に生息する個体群を基亜種ガンジスカンムリガメH. t. thurjii として2亜種に分けるのが普通で、肋甲板にキールが発達しているのがインダス、発達していないのがガンジスの特徴とされています。しかし、これは個体の成長による特徴であるとして、亜種が疑問視されることもあるようです。
背甲は暗褐色で緑がかることもあり、外縁が黄色く縁取られています。また肋甲板と縁甲板の境目が黄色く発色します。腹甲は黄色っぽく、各甲板に暗色の斑紋が乗ります。
頭部も黒色ですが、特徴的な黄色いラインが走っています。
水生植物が多く泥底の池や沼、流れの緩やかな大河川などに生息し、日光浴も含めてあまり水の中から出てくることはなく、非常に水生傾向が強い種類です。日光浴も水面に浮いて行っていると考えられています。
ほぼ完全な植物食性であると考えられていますが、野外でカエルを食べていた記録もあるようです。
4-7月に交尾を行い、8-9月に産卵を行います。野外での記録では51×34mmの卵を1クラッチで14-19個ほど産むことが知られています。孵化した幼体は53.7-62.0mmほどの甲長で色彩のコントラストが強く、背甲がほとんどグリーンの個体なども観察されています。
メスの最大甲長がオスのそれの3倍以上になるという驚くべき「ノミの夫婦」であることが知られているカメです。一体、そんなメスに小さなオスはどうやって交尾をするのか、それだけでも興味が尽きません。
流通量はあまり多くなく、ショップで見かけることも少なく、遊泳力が強いカメですから初心者向けの種類とは言えません。また、生息環境の悪化や食用による乱獲で現地では生息数が激減していると言われているため、ペットとしての流通も近い将来は制限される可能性がある種類でもあります。
赤っ恥をかかない程度の知識- メスが非常に大型になる
- 一応、2亜種に分けられているが疑わしい
- 水生傾向と植物食性が強い
- 現地では生息数が減少傾向らしい
- 流通量は少ない
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飼育の基本情報 |
飼育容器 | 大きさによって60~120cmクラスの水槽や衣装ケースなど。最終的には池など |
温度 | 低温に弱いので保温する。ホットスポットも設置する |
照明 | 紫外線入りのバスキングランプが必要 |
ろ過 | できれば外部式フィルターを設置する |
床材(底砂) | 特に必要なし |
容器内レイアウト | ケース内に陸地を設置する。水深は深めにとり泳げるようにする |
餌 | 幼体時から植物性の餌を与え、成体では植物性の餌を与える |
基本的な世話 | いわゆる水生ガメの飼育法ポイントは比較的高温で飼育する泳げるレベルの水場を作る水質の悪化注意するなど※情報は「爬虫・両生類ビジュアルガイド 水棲ガメ2(誠文堂新光社)」および海外サイトを参考にしました。 |
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