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撮影協力:aLive |
オオセタカガメ
学 名:Kachuga dhongoka 別 名:-英 名:Three-striped Roofed Turtle分 布:バングラデシュ、インド北部、ネパールの一部(ガンジス川、ブラフマプトラ川水系)甲 長:最大48cmセタカガメの中で大きくなるグループであるKachuga 属のカメです。
セタカガメの仲間は以前はKachuga 属でまとめられていましたが、最近では小型のグループであるコガタセタカガメ属Pangshura と大型のグループであるセタカガメ属Kachuga とされることが多くなってきました。Kachuga 属はオオセタカガメ、ニシキセタカガメおよびビルマオオセタカガメの3種とされています。本種は、この中の最小種ですが、それでも50cm近くとかなり大きくなります。
セタカガメとしては、背甲は扁平で大型個体ではほとんど背甲中央部のキールは目立ちません。背甲の地色はオリーブ色で暗褐色から黒色のラインが走ります。背甲には他に目立った斑紋等はありません。頭部はオリーブ色から暗褐色で、吻端から首にかけて淡い黄色のラインが走っています。また四肢には水かきが発達していて水生傾向が強いことを示しています。
大きく水深がある河川に生息していて、比較的水生傾向が強いカメです。
幼体時は雑食ですが、特に大型個体のメスは完全と言っていいほど植物食性が強くなります。
3-4月に46-66.2mm×32-41.2mmの卵を16-35個ほどを産みます。卵は22℃で83-89日、33℃で56-58日で孵化に至った記録があります。
ややセタカガメらしくない形態であり、大型になることから、あまり一般的でない種類と言えるでしょう。国内でも流通することはあるのですが、あまり目にする機会は多くないでしょう。
ただし、生息地では環境の悪化や食用のための大量の捕獲などで明らかに生息数が減少しているそうです。
さらにかわいらしい幼体は、比較的飼育が難しいようですから、ある意味、これほど日本での安易な飼育に対するマイナス要因が多いカメも珍しいかと。
大きな飼育施設を準備できて、繁殖まで見据えた飼育ができる方向けのセタカガメでしょう。
赤っ恥をかかない程度の知識- 大型のセタカガメであるKachuga 属のカメ
- ただし、属内では最小種
- 背甲が扁平でセタカガメらしくない形態
- 現地では生息数が減少傾向らしい
- ある程度育つと丈夫で飼育しやすい
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飼育の基本情報 |
飼育容器 | 大きさによって60~120cmクラスの水槽や衣装ケースなど。最終的には池など |
温度 | 低温に弱いので保温する。ホットスポットも設置する |
照明 | 紫外線入りのバスキングランプが必要 |
ろ過 | できれば外部式フィルターを設置する |
床材(底砂) | 特に必要なし |
容器内レイアウト | ケース内に陸地を設置する。水深は深めにとり泳げるようにする |
餌 | 幼体時から植物性の餌を与え、成体では植物性の餌を与える |
基本的な世話 | いわゆる水生ガメの飼育法ポイントは比較的高温で飼育する泳げるレベルの水場を作る水質の悪化注意するなど※情報は「クリーパー No.27(クリーパー社)」「爬虫・両生類ビジュアルガイド 水棲ガメ2(誠文堂新光社)」および海外サイトを参考にしました。 |
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