ただの両爬好きかもしれない
で、もちろん世界に通じるような研究者ですし、立派な方たちなんですが、そんな先生方の中にも、私たちと同じような両爬愛好家の血が流れているのを知ってしまう瞬間があるんです。例えば、私が最初に大会に参加したときに、私が一番尊敬している先生が、私のところに来てくれたわけです。で、もうキンチョーしまくって、どんなご挨拶を申し上げようかと思っていたわけですよ。
ところが、その先生は開口一番
「星野さんは、ヤクヤモリとニシヤモリのどっちが好きですか?」
と来たわけです。
で、私
「はぁ???えっと...ニシヤモリですかね」
なんて、答えたら
「えー!?ショック!!やっぱりヤクヤモリの方がカッコいいでしょー」
って、コレ、ただの両爬マニア同士の話じゃん、みたいな。
で、今回も会場に
「これ、見てくださいよ!○○産のヤクヤモリですよ!スゴイでしょ?」
って、持って来ちゃっているし。興奮してるの、この会場内だけでも我々3人だけでしょ、って感じです。
他の某大先生も
「私も、ヘビ飼うの好きなんですよ。チュウゴクシュウダなんて実にカッコいいもんね。え?スジオ?あんまり好きじゃないなぁ」
って、これもヘビ好きどうしの会話だよ。ただの。
で、本当に素晴らしい研究をされていて、尊敬できるんですが、あんまり研究に没頭しちゃっていて、ソレ、俺ら両爬ファンより生活犠牲にしちゃっているよ、この人...みたいな先生もいたりする。本当に、よっぽど普通の両爬ファンの方がまともな生活しているよ、って思っちゃいます。
やはり、研究者っていうのは、ショップの方とは、また違った形で両爬を生活の糧にしているから、ハンパじゃないわけです。
で、この学会の懇親会は、あり得ないくらい、みんな食う。
もう、ぶりくらとか九レプの打ち上げなんか比べものにならないくらい食う。みんな博士とか修士とか、研究者の卵とかなんでしょ?普段、何食べてんのって問いつめたくなるくらい飲んで食っているんです。料理なんて、本当に30分くらいでなくなっちゃう。大御所の先生が、寂しそうに皿とハシを持ってウロウロしちゃってるじゃん...
生まれて初めて、大皿にてんこ盛りのチャーハンが1分間持たなかったのを見ましたよ。今回は。
やっぱりフィールド中心の研究活動をしているから体力があるんだろう、とかまだ日本では若い学問領域だから若者が多いからなのかもしれませんが。
もう、本当にこの懇親会は楽しい時間なのです。ぶっちゃけ、これに参加したいから学会に入っているのかも、ってくらいです。
そういうわけで、やっぱりこの学会は楽しくて、有意義な団体だと改めて認識できたのでした。
みなさんの中で、自分は研究はできないが、もっと両爬のことをまじめに知りたい、という方がいましたら、一度、学会に入会されることを検討してみてはいかがでしょうか?
飼育や流通のプロの方から受ける刺激とは、また違った刺激を得ることができて、両爬に関する造詣にまた厚みが出てくることだけは間違いありません。
そして、楽しく酒を飲みながら、高尚な両爬の話に花を咲かせるひとときを経験してみてはいかがでしょう?
<公式サイト>
日本爬虫両棲類学会
入会の案内
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