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撮影協力:aLive |
キバラハコヨコクビガメ
学 名:Pelusios castanoides別 名:(亜種として)アフリカキバラハコヨコクビガメ、ズールーキバラハコヨコクビガメ英 名:East African Yellow-bellied Mud Turtle, Yellow-bellied Mud Turtle分 布:ケニヤ南部から南アフリカ北部のアフリカ大陸東部、マダガスカル、セーシェル甲 長:最大23cm比較的流通の多いクリイロハコヨコクビガメとよく似たハコヨコクビガメの仲間です。
セーシェル島の個体群はセーシェルキバラハコヨコクビガメPelusios castanoides intergularis として亜種とし、それ以外の個体群を基亜種アフリカキバラハコヨコクビガメP. c. castanoides と2亜種に分けられています。セーシェルキバラハコヨコクビガメは国内に流通したことはないと思われますので、写真の個体は基亜種で間違いないのですが、ここでは種として解説をします。
背甲はやや盛り上がり、色は黄色から暗褐色、黒色まで個体差が大きく濃淡により斑紋があるようにも見える個体もいます。腹甲はほとんど黄色から黄褐色で、他のハコヨコクビガメの仲間と同様に胸甲板と腹甲板の間に蝶つがいがあって、腹甲の前方が可動式で閉じることができます。この蝶つがいの位置がやや後方つまり縁甲板の第5の後方に位置することで、よく似たクリイロハコヨコクビガメと見分けられます。
生息地では普通種で、緩やかな流れの小さな水路や池や沼、湿地などの泥底の環境に多く見られます。また乾季に干上がってしまうような水場でも生息していて夏眠を行っていると考えられています。夜行性の傾向が強く、陸生まで含む巻貝の仲間や甲殻類、水草などを食べる雑食性です。
繁殖生態はあまり知られていませんが、雨季の始まり頃に産卵を行い、30-33×21.5-23mmの卵を25個生んだ記録があるようです。
基亜種でも流通量は非常に少なく、目にすることも少ないようです。以前は、他のハコヨコクビガメに混じっていたこともあったようですが、最近はきちんと分けられて流通しているようです。
もともと興味がない人間から見てしまうと、特別な特徴がないため区別もつきにくく、マイナーな存在と言えます。かくいう私も、これ以上の魅力を語れません...!
しかし、ハコヨコクビガメの仲間はあまり大きくならず、比較的丈夫であるし、何より顔がかわいらしいので、こうやって調べて書くたびに興味がわいてくる仲間でもあります!
赤っ恥をかかない程度の知識- アフリカの東部とマダガスカルに分布する
- クリイロハコヨコクビガメによく似ている
- 蝶つがいの位置でクリイロハコヨコクビガメと区別できる
- 流通はまれ
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飼育の基本情報 |
飼育容器 | 60~90cmクラス以上の水槽や衣装ケースなど |
温度 | 20~28℃程度に保温 |
照明 | 紫外線入りのバスキングランプが必要 |
ろ過 | できれば、外部式フィルターと上部フィルター |
床材(底砂) | 必要なし |
容器内レイアウト | 水深は甲長程度。陸場は市販の浮島などを使えばよいと思われる |
餌 | 餌付けば配合飼料でよいと思われる |
基本的な世話 | 多くの水棲傾向が強い水棲ガメに準ずる- 他のヨコクビガメ同様、気が荒い個体が多いと思われるので、複数飼育は避けた方が無難
- 低温には弱いと思われるので注意
- 比較的活発に動き回る種のようなので、床面積は広くとりたい
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※「飼育の基本情報」は「ミズガメ大百科(マリン企画)」「爬虫・両生類ビジュアルガイド 水棲ガメ2(誠文堂新光社)」を参考にしました。その他の情報は「クリーパー No.34(クリーパー社)」および海外サイトを参考にしました |
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