TOP>水生ガメ>イシガメ科>カンムリヤマガメカンムリヤマガメ
学 名:Rhinoclemmys diademata別 名:マラカイボヤマガメ英 名:Maracaibo Wood Turtle分 布:ベネズエラのマラカイボ湖周辺(一部コロンビアにまたがる)甲 長:最大25.4cm南米に分布するアメリカヤマガメの中で、もっとも分布域が狭いと考えられている種類です。
背甲はやや扁平で、暗灰褐色から黒褐色で目立った斑紋はありません。名前の由来になっているように頭部の側面から頭頂部にかけてクリーム色から黄色の大きな馬蹄形をした斑紋があります。かつてはクロムネヤマガメと一緒にアシポチヤマガメの亜種としてされていたこともあったのですが、頭部の斑紋の形状で、これらと区別ができます。つまりクロムネヤマガメやアシポチヤマガメは、頭部の明色斑紋が目の後縁よりも前にまで達して、左右の斑紋がつながりませんが、本種では目の後縁よりも後ろの頭頂部でつながる、ということです。
ヤマガメと名前が付いていますが、比較的水生傾向が強いらしく、森林の林床よりもマラカイボ湖周辺の細流や小さな池や沼、湿地などに生息しています。
野生における詳しい生態や繁殖等はわかっていませんが、雑食性で陸地でも餌を食うことがあります。
繁殖行動は年間を通じて行われ、数クラッチに分けて産卵を行います。卵は52-71×30-34mmで1-3個で、土を掘らずに草本の根元や岩の割れ目などに産み落とすようです。ヨーロッパ等ではCB化もされているようですが、孵化や幼体に関するデータはあまりないようです。
非常に分布域が狭く、ベネズエラやコロンビアでカメの流通が規制されているため、ほとんど流通することがなく、名前が知られていて人気が高い割には見ることができないカメと言えます。
ただし、水生傾向が強いことと多様なエサを与えること、日光浴をさせる環境にして低温に注意すれば、飼育は比較的容易であるようです。
というわけで、今後もまずコンスタントな流通は期待できないカメです。赤っ恥をかかない程度の知識- 南米のアメリカヤマガメの仲間
- 分布域が非常に狭い
- 水性傾向が強い
- 流通は非常に少ない
- EUで細々とCB化されているらしい
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飼育の基本情報 |
飼育容器 | 60cmクラス以上の水槽や衣装ケースなど |
温度 | 低温に弱いため水中ヒーターなどで30-32℃に保温する |
照明 | フルスペクトルランプの蛍光灯などを使う。陸場にはホットスポットを設置する |
床材(底砂) | 特に必要はない |
容器内レイアウト | やや水生傾向が強いので3分の1程度の陸場を設ける。水深は甲長程度 |
餌 | 雑食性で、食べれば配合飼料でよい |
基本的な世話 | いわゆる半水生ガメの飼育法でいいと思われるポイントはやや臆病な性格で、あまり水中から出てこない比較的丈夫で飼育はしやすい水質の悪化に注意など※生態、飼育等の情報は「クリーパーNO.38(クリーパー社)」、「ビバリウムガイドNo.37(マリン企画)」、「爬虫・両生類ビジュアルガイド 水棲ガメ1(誠文堂新光社)」および海外サイトを参考にしました。 |
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