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撮影協力:Endlesszone |
ビッグベンドアカミミガメ
学 名:Trachemys gaigeae gaigeae別 名:ビッグベンドスライダー、(種として)プラトーアカミミガメ英 名:Big Bend Slider分 布:アメリカ合衆国南西部(ニューメキシコ州、テキサス州)、メキシコ(チワワ州、コアウイラ州)のリオグランデ川上流域甲 長:最大25.9cmアメリカとメキシコの国境であるリオグランデ川の上流に生息するスライダーの1種・プラトーアカミミガメの亜種の一つです。
プラトーアカミミガメTrachemys gaigeae はアカミミガメの仲間の独立種ビッグベンドアカミミガメとアカミミガメの亜種とされたナザスキミミガメTrachemys scripta hartwegi を、それぞれ亜種関係として分類された新しい独立種です。そういうわけで、現在はプラトーアカミミガメは、本亜種のビッグベンドアカミミガメT. g. gaigeaeとメキシコの北部にあるナザス川流域に生息するナザスキミミガメT. g. hartwegi の2亜種に分けられています。
写真の個体は照明の関係でやや暗い緑色ですが、一般的には明るいオリーブグリーン地にオレンジ色の網目状のラインが背甲に走っています。また、頭部の側面後方に大きくて円形のオレンジ色の斑があり、非常によく目立つため本亜種の特徴でもあり、魅力にもなっています。
河川の本流ではなく、河川の周辺に点在する沼や大きな水たまりなどで生活していて、植物食性が強い雑食性と考えられています。
野生での繁殖に関しては、あまり情報がないのですが、おそらく現地での産卵期は6月前後で、1クラッチで6-11個で、2-3クラッチは産卵すると考えられています。
孵化後、メスは17cm前後、オスは10cm以上で性成熟すると考えられています。
本亜種の生息地は、名前についているビッグベンド国立公園に代表されるように、アメリカ合衆国内の国立公園内であることが多く、保護区になっており、メキシコの生息地でも保護の対象になっているようです。ですから、基本的にWCはもちろんCBも流通することは少なく、美しい色彩からの人気もあって、スライダーファンの憧れになっていました。現在は少なく高価でありますが、CB個体が流通するようになってスライダーファンを喜ばせています。
スライダーの仲間としては、それほど大型になるわけでもないし、飼育自体もそれほど難しい種類ではないようですので、今後日本でもCB化されて流通量が増えれば人気が出てくるカメでしょう。
ま、でもあんまり安価になりすぎて、捨てられたりするようになったら困っちゃいますから、今くらいの価値がちょうどいいはずですが。
ミシシッピアカミミガメと同様に特定外来生物法で「要注意外来生物」として指定されています。赤っ恥をかかない程度の知識- アメリカとメキシコの国境であるリオグランデ川の上流域に生息
- ビッグベンドは国立公園の名前
- オレンジ色の網目模様と側頭部の大きな斑が美しい
- ほとんど流通しないが、CBが少数ながらも見かけるようになってきた
- 丈夫で飼育自体は楽
- 生息地での個体数少ないと思われる
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飼育の基本情報 |
飼育容器 | 大きさによって60~120cmクラスの水槽や衣装ケースなど。 |
温度 | 25℃を下回らない程度に保温。夜間は20~21℃。ホットスポットは30℃ |
照明 | 紫外線入りのバスキングランプが必要 |
ろ過 | できれば、外部式フィルターと上部フィルター |
床材(底砂) | 特に必要なし |
容器内レイアウト | 幼体時は背甲の高さの2倍以内の水深、成体時は20~30cm程度の水深の水場と完全に乾燥した陸地 |
餌 | 配合飼料で良い |
基本的な世話 | いわゆる水生ガメの飼育法であるが、特に比較的丈夫で飼育しやすいなど※「分類」「飼育の基本情報」は「クリーパーNo.36」「爬虫・両生類ビジュアルガイド 水棲ガメ1(誠文堂新光社)」および海外サイトを参考にしました。 |
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