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サルヴィンオオニオイガメ
写真提供:aLive

サルヴィンオオニオイガメ

学 名Staurotypus salvinii別 名:サルヴィニオオニオイガメ英 名:Pacific Coast Giant Musk Turtle, Salvin's Giant Musk Turtle分 布:メキシコ南東部からグアテマラ、エルサルバドル東部の太平洋沿岸甲 長:最大25cm
大型のニオイガメであるオオニオイガメ属Staurotypus に属する2種のうちの1種です。

オオニオイガメ属は本種とスジオオニオイガメの2種からなる属で、一見よく似ています。

背甲はややドーム状になり、スジオオニオイガメ同様に3本のキールが非常に目立ちます。しかし、本種の場合は老成するとやや目立たなくなるという特徴があるようです。また大型の個体はスジオオニオイガメよりも幅が広くなることも特徴とされています。背甲の色は暗褐色からオリーブ色で不明瞭な放射状の斑紋が各甲板にありますが、あまり目立ちません。幼体時には、この斑紋は明瞭になっていますが、それでもあまりハッキリとした模様にはなっていない個体がおおいようです。

頭部は大きく、上顎の先端はカギ状に下に曲がっています。頭部の地色は灰褐色で黄色やオレンジ色の細かい虫食い状の斑紋が多数入っています。ただし、顎の周辺には斑紋はなく、黄色一色です。

山地により、多少の形態の差があるらしくメキシコの個体群はやや体色が明るい傾向があるようです。

緩い流れの河川や池、沼などに生息しますが、特に底床が柔らかい泥で水生植物が繁茂しているような場所を好みます。野生での生態は、よくわかっていないのですが、他のドロガメの仲間のように、あまり水中からは出ないで、底を歩き回って餌を摂るような生活をしていると考えられます。肉食性が強く、おそらく水生昆虫や水中の無脊椎動物、魚類、両生類などを食べていると考えられています。ただし飼育下では果実などの植物性のものも食うことがわかっています。

野生では産卵期は11月から翌年の2月までとされていて、国内の飼育下でもその時期に産卵することが多いようです。

一般的には1-3クラッチほど産卵を行い、1クラッチで1-12(国外では6-10が多いらしい)個の卵を産んでいるようです。卵の大きさは40×20mm程度で、条件にもよりますが、80-210日程度で孵化に至ります。ただし、最長では415日を経て孵化に至ったケースもあるようです。どうやら、これは産み出された卵は正常に発生するまでに、一度20℃程度の低温処理をする必要があると言われていることが関係しているようです。孵化した幼体は、背甲にやや不明瞭な斑紋があり、扁平で、背甲長が25-31mm程度です。

丈夫で飼育もしやすく、魅力的なカメなのですが、大きくなること、あるいは口を大きく開けて防御している姿勢が印象的であることが原因か、日本ではややマイノリティに甘んじている種類といえるかもしれません。また、近縁種であるハラガケガメに注目が行ってしまっていることも一因かもしれません。

WCの流通は比較的安定しているようで、価格もそれほど高価ではありませんが、最近では国内でのCB個体も流通するようになってきて、それらの購入は推奨されます。

うむむむ。やはり、ちょっと魅力を表現しきれないのが、実に歯がゆい限りです...

赤っ恥をかかない程度の知識
  • オオニオイガメだが、スジオオニオイガメほどは大きくならない
  • 老成すると背甲のキールが目立たなくなることが多い
  • 飼育はしやすい
  • 国内でのCBも流通する
飼育の基本情報
飼育容器90cmクラス以上の水槽が必要になる
温度特別な保温は必要なし。冬期には保温した方がよい
照明爬虫類専用の紫外線入りの蛍光灯を設置
ろ過できれば、外部式フィルターと上部フィルター
床材(底砂)特に必要なし
容器内レイアウト水深は深くてよい。陸地は大きいものは必要ないが浅い場所を作るとよい
肉食だが配合飼料中心で構わない。巻き貝・ザリガニ・小魚なども好まれる
基本的な世話いわゆる水生ガメの飼育法ポイントは
  • 水質の悪化に注意
  • など
※「飼育の基本情報」は「クリーパーNo.42(クリーパー社)」「爬虫・両生類ビジュアルガイド 水棲ガメ1(誠文堂新光社)」および海外サイトを参考にしました。


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※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。