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撮影協力:Endless Zone |
モリイシガメ
学 名:Actinemys marmorata ※旧学名としてClemmys marmorata も使われている別 名:(亜種として)キタブチイシガメ、ミナミブチイシガメ英 名:Pacific Pond Turtle, Western Pond Turtle分 布:北アメリカ西部沿岸(カナダ南西部からバハカリフォルニア半島)甲 長:最大 19cm以上北米大陸の西海岸沿いに分布するヌマガメの一種です。
分類が不確定的で、属名もさまざまです。分布により、以下の2亜種に分けられています。
- キタブチイシガメActinemys marmorata marmorata ・・・基亜種
- ミナミブチイシガメA. m. pallida ・・・バハカリフォルニア半島
国内で流通しているのは、ほぼすべてキタ亜種であり、画像の個体もキタ亜種でほぼ間違いないのですが、ここではとりあえず、種として解説します。幼体時は背中線にキールが発達し、背甲の色も黄色い斑紋を持つ褐色からオリーブ色で、やや派手な印象を受けますが、成長すると明色斑はなくなって各甲板に暗色の放射状斑紋や虫食い状の斑紋が生じます。腹甲は一般的に黄色からクリーム色一色の場合が多いようですが、暗色の斑紋がある場合もあるようです。頭部はオリーブ色からグレーの地色に暗色の細かい虫食い状あるいは網目状の斑紋が入っています。また顎の周囲は黄色っぽくなります。ただし、これらの斑紋パターンは個体差が大きく、バラエティに富んでいます。
河川や池など、さまざまな水環境に生活していて、特別に好むような環境はないようです。海岸線付近から標高1800m程度の高地にも生息しているそうです。また水からやや離れた岩場などに隠れているようなこともあるそうです。
食性は、やや肉食が強く、鳥や哺乳類の死体なども食べているようです。
メスは、生息地北部の個体で10-12年で甲長13cm、南部の個体群で8-10年で12cm程度の大きさになると繁殖が可能になります。特に5-7月に産卵を行います。30-43×19-24mmくらいの大きさの卵を1クラッチで2-11個ほど産み、80-106日ほどの期間をかけて孵化に至ります。孵化した幼体は甲長が25-29mm程度です。
分布も広いのですが、生息地では激減しているそうで、かなり厳重に保護をされているそうです。そのため、国内に輸入されることが非常に少なく、比較的高価なカメと言えます。
ただし国内で、少しずつですが繁殖もされていて、CB個体が流通することもあります。
やや地味な印象があるカメであると言えますが、飼育も比較的しやすく、特別な温度管理も不要ですので、実際は日本国内での飼育に向いているカメです。ただし極端に流通量も少ないので、やはり影が薄くなってしまっています。
こういうのこそ、本当に好きな人向けなんでしょう。
赤っ恥をかかない程度の知識- 北米の西海岸沿いに分布
- 流通量が非常に少ないため高価
- 国内でのCBがときどき流通する
- 飼育自体はそれほど難しくない
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飼育の基本情報 |
飼育容器 | 大きさによって60~120cmクラスの水槽や衣装ケースなど。理想は屋外での放し飼いなど |
温度 | 特に必要なし。屋内での飼育ではホットスポットを設置 |
照明 | 屋内ならば紫外線入りのバスキングランプが必要 |
ろ過 | 水場が小さいので必要なし |
床材(底砂) | 特に必要なし |
容器内レイアウト | 背甲の高さの2倍以内の深さの水場を広くとる |
餌 | 配合飼料で良い |
基本的な世話 | 温帯性の半水生ガメの一般的な飼育法でよいやや皮膚が弱いらしいので、しっかりと日光浴ができる場所を確保するなど※「飼育の基本情報」は「ビバリウムガイドVol.39(マリン企画)」「爬虫・両生類ビジュアルガイド 水棲ガメ1(誠文堂新光社)」、海外サイトを参考にしました。 |
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