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ハミルトンガメは美しい水生ガメ……基本情報と飼育方法を解説!

今回は、ハミルトンガメの基本情報と飼育方法をご紹介いたします。ハミルトンガメは、黒地に白いスポットが入る非常に美しい水生ガメ。背甲には3本のキールが目立ち、地色が黒褐色をしています。大きくなるカメですが、丈夫でもあり飼育はしやすいカメのようです。

執筆者:星野 一三雄

ハミルトンガメの基本情報

ハミルトンガメの基本情報と飼育方法

於:HBM2006

ハミルトンガメ
学 名Geoclemys hamiltonii別 名:ハミルトンクサガメ英 名:Black Pond Turtle, Spotted Pond Turtle 分 布:パキスタン、インド北部、ネパール、バングラデシュのインダス川、ガンジス川流域甲 長:35cm前後 最大39cm

黒地に白いスポットが入る非常に美しい水生ガメです。

また観賞用としてだけではなく、食用としても大量に消費されたためCITES I にリストアップされて国際的な商取引が制限されている貴重なカメでもあります。

背甲には3本のキールが目立ち、地色が黒褐色をしています。またオレンジ色から白色の小さな斑点が散在して、特に幼体時は鮮やかで目立ちます。

腹甲や四肢、頭部も同様の斑紋で、特に頭部の斑紋は成長してからも消失しません。また頭部は大きく、そのためさらに鮮やかな斑紋が目立ちます。

色彩変異個体が多く見られ、写真の個体も背甲の継ぎ目が白く色落ちしている色彩変異個体です。

やや水のきれいな大きな川、沼地など水草が繁茂しているような場所で生活をしています。

野生下では、雨季に当たる5月から8月にかけて、2クラッチに分けて26-36個の卵を産むことがわかっています。卵は41-45×25-37 mmの大きさで、飼育下では74日で甲長35-37mmの幼体が産まれた記録があります。

美しく、その上CITES I ということでよく知られ、また大変人気のあるカメです。

CITES I ということで、登録した正規の個体しか流通しませんが、飼育下での繁殖例も多く、比較的見かける機会は多いカメと言えるでしょう。もちろん、高価ですが。

大きくなるカメですが、丈夫でもあり飼育はしやすいカメのようです。飼育をしている方々は、バンバン殖やしていただきたいものです。

CITES(ワシントン条約)の付属書I 類掲載種

赤っ恥をかかない程度の知識
  • インドやバングラデシュなどに分布
  • 黒地に白い斑紋が散在する美しいカメ
  • CITES I に掲載されているため登録証がないと流通できない
  • 国内でもCB化され始めている
  • 比較的丈夫で飼育しやすい

 

ハミルトンガメの飼育方法

飼育容器
大きさによって60~120cmクラスの水槽や衣装ケースなど。

温度
室温に任せてよい。ホットスポットは設置する

照明
紫外線入りのバスキングランプが必要

ろ過
できれば外部式フィルターを設置する

床材(底砂)
特に必要なし

容器内レイアウト
ケース内の3分の1程度を陸地にして、背甲の高さ程度の水深の水場にする


配合飼料でよい

基本的な世話
いわゆる水生ガメの飼育法さらに
  • 幼体時は、水質にやや敏感なので、弱酸性で飼育すると良い
  • など
※掲載した情報は「爬虫・両生類ビジュアルガイド 水棲ガメ1(誠文堂新光社)」および海外サイトを参考にしました。


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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。

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