みなさんが、この記事を読んでいる頃には、遠く地球の裏側であるアメリカはフロリダで、恒例の「Breeders EXPO」が行われている頃でしょう。私も行きたいんですけどねぇ...先立つモノが...
で、行っている人たちが帰ってきてからの楽しみは、特にショップ関係の方々が感性を研ぎ澄ませて購入してきた本場アメリカのピカピカCBが国内で「EXPO便」として販売されることです。これを楽しみにしているみなさんも多いことでしょう。
さて、このEXPO直後のEXPO便のように、外国産両爬の流通というのは「シーズン」というものがあるようです。
そこで今回は、「両爬流通シーズン」には何か法則があるのか?そして、それを意識しておくことで、私たち飼育者にはメリットがあるのかを考えてみました!
題して「両爬流通カレンダー」です!
両爬の流通を決める要因
そもそも国内で、私たち飼育者が入手する両爬たちはどのように流通しているのでしょう?両爬なんていうのは、普通の商品とは大きく異なりますから、その流通の仕組みも複雑で多岐に渡っています。 簡単に分類するとするならば「問屋を通す」か「問屋を通さない」か、の2種類です。
もっとも一般的であるのは
現地の採集業者→輸出業者(シッパー)→国内の輸入業者(問屋)→各ショップ
の流れでしょう。もちろん、国や種類によって各段階で仲介業者が入りますが。
一方、問屋が途中で入らない場合は、CB化が盛んにされている種や商業的ブリーダーが存在する国を対象に
海外のブリーダー→国内の各ショップ
というように「個人輸入」という形で直接的に輸入されるパターンも最近は多いようです。
もちろん、こちらも途中で問屋やシッパーが入ることも多いでしょう。
あとは少ないながらも
国内のブリーダーや飼育者→ショップ
などのように
国内の個人→ショップ
という形も、両爬飼育者の増加とともに増えてきているパターンかもしれません。
何にしても、主流は「原産地からのWC」と「ブリーディングが盛んな国(人)からのCB」であります。そう考えれば、流通シーズンを決める要因というのも漠然と見えてきて、法則性も考えることができます。
旬を知ること
ところでこんな小理屈をこねて、両爬の流通シーズンを考える必要が飼育者にはあるのでしょうか?基本的に、両爬の購入なんてどうしても欲しい種類と出会ったら「出会い、即買い」の原則はあると思います。同じ種類が、また流通するとは限りませんから。一期一会です。
しかし、生鮮食品と同じで旬はあるわけです。シーズンはずれで流通量が少なかったら高価になってしまうかもしれませんし、あるいは逆にシーズンだからみんなが欲しがって高価になることだってあるかもしれません。
あるいは、来春に繁殖させるために秋のうちに種親を入手したいと思っても、その頃にはCBベビーしか流通しなくて手遅れだったり。
また運が良ければ、入荷シーズン前にショップに打診して、いち早く入荷情報を知ることができることもあるでしょうし、もっとラッキーならば、繁殖シーズンに購入できれば「持ち込み腹」で思いがけずベビーがとれたりする可能性もアップすることも可能でしょう。
何よりも、年間を通じて購入の計画を立てて、飼育に対して万端の準備ができて無計画な衝動買いを抑えることができます。
では、次に両爬流通のシーズンの法則を考えてみましょう。