ヒロオヒルヤモリの基本情報
ヒロオヒルヤモリ
学 名:Phelsuma laticauda laticauda別 名:ヒラオヒルヤモリ英 名:Gold Dust Day Gecko, Broad-tailed Day Gecko分 布:マダガスカル北部、コモロ諸島、セイシェル、ハワイ(オアフ島、マウイ島に人為分布)全 長:10-13cm
国内で最も多く目にすることができる小型で大変美しいヒルヤモリです。
種としてはPhelsuma laticauda であり、本亜種とマダガスカル北西部に分布するP. l. angularis の2亜種とされています。
上の写真は痛恨の出来ですが、それでも辛うじて本種の色彩の特徴はよく捉えることができたと思います。つまり、全身が鮮やかな緑色でうなじから背面の前方に金粉状の模様があり、これは全身に広がっている場合もあります。また背面後部には赤色の3つの細長い斑紋があります。目の上にはアイシャドウのように蛍光ブルーが乗っており、吻の上と目の間に赤いバンドが入ります。尾部もまた黄色い細かな斑紋があります。
名前のように尾が幅広で扁平なのも特徴です。
樹上性で、基本的には日当たりの良い森林などに生息していますが、ヤシやバナナの農場や人家周辺でも見られます。
メスは1回に1-2個の卵を葉の付け根などに産みます。卵は28℃程度で40-45日程度で孵化し、全長4cmほどの幼体が生まれます。
その他の基本的な生態は、他のヒルヤモリと同様なのでグランディスヒルヤモリの項を参照して下さい。
実は、スゴク思い入れの強い種類なんです。たぶん、私がカメ以外で初めて飼育した外国産の爬虫類です。
確か繁殖もさせたと思ったんですが、最終的には死なせてしまったと思います。そんな経験からも、今度こそマジメに飼育するために、見かけるたびに購入しようと思うんですが、なぜかなかなか状態のいい個体に巡り会えないんですよね。ガリガリでボロボロだったり。
ヒルヤモリは本当に小型で美しくて飼育もしやすいと思うんですが、とにかく素早いからハンドリングとかもできないし、イマイチ日本では人気が出ないんですよね。もったいないなー。
CITES(ワシントン条約)の付属書II類掲載種
赤っ恥をかかない程度の知識
- マダガスカルのヤモリ
- ハワイにも帰化している
- 小型で非常に美しい
- 動きが素早い
- 国内でもっとも目にする機会が多いヒルヤモリ
- WCが比較的安価で流通する
ヒロオヒルヤモリの飼育情報
飼育容器高さがあり、かつ通気性がよい
飼育ケース
温度 28℃前後
照明
ホットスポットと紫外線を発する爬虫類用ランプ
床材
ヤシガラ土などを薄めに敷く
容器内レイアウト
観葉植物や木の枝、流木などを立体的に設置
餌
コオロギなどの昆虫、果実のペーストやベビーフードなど
基本的な世話
いわゆる樹上性・住家性ヤモリの飼育方法
- 立体活動ができるようにする
- 水入れは設置した方がよい
- 一日に一回は霧吹きをする
- 皮膚が弱いので、強くつかまない
- オスは攻撃性が強いので複数飼育はできるだけ避ける
- など
【関連記事】