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写真提供:aLive |
ノコヘリハコヨコクビガメ
学 名:Pelusios sinuatus別 名:-英 名:East African Serrated Mud Turtle, Serrated Hinged Terrapin分 布:ソマリア南部以南のアフリカ大陸東部甲 長:最大46.5cmアフリカ大陸の曲頸類の大きなグループであるハコヨコクビガメの最大種です。
名前からわかるように、特に幼体時の背甲の後端が鋸歯状になっていることが特徴です。また幼体時には背甲の背中線に強くキールが見られます。
背甲は黒褐色で明瞭な斑紋はありません。腹甲は黄色で黒く縁取られています。また一つのヒンジ(蝶つがい)があり、前方のみ可動性で頭部を収納して閉じることができます。
頭部は大きく、明褐色地に黒色の細かい虫食い状斑紋が入ります。
沿岸部から標高1500mくらいまでのサバンナにある湖沼に生息していますが、雨季にできる一時的な水場には生息していません。
ほぼ完全な肉食性で、ミミズや巻き貝、魚類などを食べています。
飼育下での繁殖記録などもあるようなのですが、残念ながら詳しい情報を見つけることができませんでした...スミマセン。ただし、自然下では7月頃に産卵を行うことがわかっているようです。
状態がいい個体が環境に慣れれば飼育もしやすい種類なのですが、とにかく大きくなるためそれなりの覚悟が必要とされる種類と言えるでしょう。
特別に稀な種類ではないようですが、それほど多量には流通しないようです。
本種に限らず、アフリカのヨコクビガメの仲間というのは、写真を見る限りではどれも同じように地味な感じで、しかも大きさもちょっと大きめ、と言うことでどうしてもなかなか興味が持てないグループなんです。でも、ネット上で本種の情報を探して徘徊していて見つけたある写真を見て、ほんの少しですが、グっと来はじめました。生息地での写真なのですが、サバンナの真ん中にできたような沼地で、ひしめき合うカバの群れの中にいる本種の姿です。中にはカバの頭の上なんかで日光浴していたり。さすがアフリカ、ダイナミックです。
でも何よりも、こういうカメにもきちんとその正しい魅力に気づいていくファンの方たちの眼力に脱帽です。
赤っ恥をかかない程度の知識- アフリカの東部に広く分布する
- ハコヨコクビガメの仲間で最大の種類
- 頭部に虫食い状の斑紋がある
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飼育の基本情報 |
飼育容器 | 60~90cmクラス以上の水槽や衣装ケースなど |
温度 | 20~28℃程度に保温 |
照明 | 紫外線入りのバスキングランプが必要 |
ろ過 | できれば、外部式フィルターと上部フィルター |
床材(底砂) | 必要なし |
容器内レイアウト | 水深は甲長程度。陸場は市販の浮島などを使えばよいと思われる |
餌 | 餌付けば配合飼料でよいが、肉食傾向が強く、淡水魚の肉などから餌付けるといいかもしれない |
基本的な世話 | 多くの水棲傾向が強い水棲ガメに準ずる- 他のヨコクビガメ同様、気が荒い個体が多いと思われるので、複数飼育は避けた方が無難
- 低温には弱いと思われるので注意
- 比較的活発に動き回る種のようなので、床面積は広くとりたい
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※「飼育の基本情報」は「ミズガメ大百科(マリン企画)」「爬虫・両生類ビジュアルガイド 水棲ガメ2(誠文堂新光社)」を参考にしました。その他の情報は「クリーパー No.34(クリーパー社)」および海外サイトを参考にしました |
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