TOP>水生ガメ>ヌマガメ科>バーバーチズガメ |
撮影協力:Map Turtle's Farm(於:ぶりくら市2006) |
バーバーチズガメ
学 名:Graptemys barbouri別 名:-英 名:Barbour's Map Turtle分 布:アメリカ合衆国南東部(ジョージア州西部、アラバマ州東部、フロリダ州北東部のアパラチコラ川水系)甲 長:オス9-13cm メス17-27cm 最大32cmアメリカの代表的な水生ガメであるチズガメ属Graptemys の中でも最大の
種類です。
メスは特に大型になり、いわゆる巨頭化します。オリーブグリーン色をした各背甲の甲板(肋甲板)に明褐色の「U」字型の斑紋が目立つ他は、あまり複雑な模様はありません。背甲のキールは他のチズガメ同様に突出し先端が黒色をしています。頭部背面は広くクリーム色をしており、マスクをかぶっているような模様になります。
清浄な川で底床が石灰岩質の場所を好み、オスや小さい個体は川岸近くで生活をしていますが、メスは深い場所で生活をしています。
特にメスは大きな頭で二枚貝を砕きながら食べているようで、ほぼ肉食性です。
6月頃にメスは8-16cmほどの深さに穴を掘って産卵します。卵径38.3-41×27.6-30.8mmほどの卵を1クラッチあたり8-9個産み、2ヶ月ほど経過した8-9月に孵化します。孵化直後の幼体は甲長が35-38mmほどです。日本で繁殖させた方の話でも、ほぼ同じような産卵結果だったようですが、メス親の大きさが小さいと産卵数も少ないようです。オスで甲長が8cm、メスで18cm程度になると繁殖が可能になるようですが、メスの場合は15-20年近くかかると言われています。
大型になるチズガメですが、比較的ポピュラーで人気のある種です。特にいわゆるマスク系と呼ばれるチズガメの仲間(アラバマ、アーンスト、ギボンズ、バーバー)の中でも愛嬌がある顔つきで人気が高い種です。
他のチズガメ同様に、個体数の減少により保護の対象にされ流通しにくくなったようです。
で、何か他に情報がないかとネット上をうろついていたらおもしろい情報を入手しました!
本種が分布する地域は大型のハリケーンの被害が多いところなのですが、そのハリケーンの影響で本種を含めた水生ガメの個体数が増加している、と。つまりハリケーンによって大きな被害が出ると大量の流木が川に流れ込んで沈み、それが特にチズガメの生息環境を拡大させている、と。いや、何となくわかるけどよ...聞く人が聞いたら不謹慎に思うだろーなーすげぇ...なんとも世論を恐れぬ論文です。
CITES 附属書III掲載種
赤っ恥をかかない程度の知識- 原産地はアメリカの南東部
- 分布域は広いが生息する水系は限られている
- 最も大きくなるチズガメの一つ
- メスは巨頭化する
- CITES III(チズガメ属全種)
- メス成体は二枚貝を好む
|
飼育の基本情報 |
飼育容器 | 大きさによって60~120cmクラスの水槽や衣装ケースなど。 |
温度 | 25℃を下回らない程度に保温。夜間は20~21℃。ホットスポットは30℃ |
照明 | 紫外線入りのバスキングランプが必要 |
ろ過 | できれば、外部式フィルターと上部フィルター |
床材(底砂) | 特に必要なし |
容器内レイアウト | 幼体時は背甲の高さの2倍以内の水深、成体時は20~30cm程度の水深の水場と完全に乾燥した陸地 |
餌 | できれば配合飼料が良いが、肉食性が強く餌付かない場合は昆虫類や甲殻類、巻き貝や二枚貝類も与えるといい |
基本的な世話 | いわゆる水生ガメの飼育法であるが、特に比較的丈夫で飼育しやすい他の種との協調性もいいなど※「飼育の基本情報」は「ミズガメ大百科(マリン企画)」「爬虫・両生類ビジュアルガイド 水棲ガメ1(誠文堂新光社)」、海外サイトおよび繁殖をされているMap Turtle's Farmさんからの情報を参考にしました。 |
<おすすめINDEX>
水生ガメのコミュニティサイトfrom All About
水生ガメfrom All About
Terra Herps.では図鑑作りへのあなたの参加を待っています!- 自分の持っているバーバーチズガメに関する情報を書きたい!
- 星野の情報はココが間違っている!
- みなさんが提供した情報や意見を読みたい!
そんなあなたはココをクリック!