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トゲモモヘビクビガメ

曲頸類の18弾は、最近ちょこちょこ見かけるようになった、けどまだまだ至高の南米曲頸・トゲモモヘビクビガメです!

執筆者:星野 一三雄

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トゲモモヘビクビガメ

学 名Acanthochelys pallidipectoris英 名:Chaco Side-necked Turtle分 布:南米(アルゼンチンのチャコ地方、パラグアイ、ボリビア東部)甲長:最大17.5cm

滅多に流通することがない珍しい南米のヘビクビガメです。

頭部は幅が広く、背面が暗褐色から灰褐色ですが個体によってピンク色がかったり、オレンジ色が強い個体がいるなど変異が大きいようです。頭部の下半分は黄色っぽくなっています。

名前からわかるように後肢の付け根に棘状の大きな鱗があり、特にオスでは発達しています。

分布域では緩い流れのある川や池などに生息しています。また、ときどき陸地に上がることもあるようです。

野生での生態はよくわかっていませんが、飼育下での観察では魚や水生の底生生物などを食う肉食です。9月初旬から11月下旬にかけて繁殖行動を行い、11月から3月にかけて3クラッチほど産卵を行うようです。卵は24.4-25.5×23.6-24.1mmほどの大きさの楕円形をしています。

昔は比較的多く流通していたらしいのですが、一時期はほとんど流通せずに曲頸ファンの憧れのレア種だったようです。最近になって少数が流通するようになりましたが、それでも依然、高価なカメです。飼育自体はさほど難しさを感じるようなこともなく比較的、小型であるため入手できた方は大切に飼育してほしいものです。

トゲモモヘビクビガメ
写真提供:aLive
赤っ恥をかかない程度の知識
  • アマゾン川よりも南の南米に生息するヘビクビガメ
  • 生態はよくわかっていない
  • 曲頸ファンの憧れの種類
  • まだ非常に高価

トゲモモヘビクビガメの頭部トゲモモヘビクビガメの腹甲トゲモモヘビクビガメの後肢の付け根のトゲ頭部腹甲モモのトゲ画像をクリックすると拡大画像と詳細が表示されます飼育の基本情報飼育容器60~90cmクラスの水槽や衣装ケースなど温度28℃を下回らない程度に保温照明紫外線入りのバスキングランプが必要ろ過できれば、外部式フィルターと上部フィルター床材(底砂)サンゴ砂などはアルカリ性に傾くので不可容器内レイアウト泳げるくらい水深は深くてよい。陸場は流木を利用する。流木は水中にも組むこと餌配合飼料を食うのならば、配合飼料でよい。自然下では魚食性が強いらしい基本的な世話
  • 換水は週に一度、3分の2程度
  • 2週に1回は全換水
  • 全換水時にブラックウォーターを利用
  • 週に1度、強制的に乾燥させ甲羅干しをする
  • ※「飼育の基本情報」は「ビバリウムガイドNo.22」「爬虫・両生類ビジュアルガイド 水棲ガメ1(誠文堂新光社)」、海外サイトを参考にしました。

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