爬虫類・両生類/両生類・爬虫類関連情報

キスジナメラ

アジア産と北米産の種類がしのぎを削る様相のナミヘビの第16弾はアジアから!ちょっと変わったレアな種類・キスジナメラです!

執筆者:星野 一三雄

TOPヘビ>>ナミヘビの仲間>キスジナメラ

キスジナメラ

学 名Elaphe flavolineata別 名:-英 名:Yellow Striped Ratsnake分 布:タイ、マレーシア、インドネシア全 長:150-180cm

背中の模様だけを見ると、ちょっとスジオナメラチックな感じの東南アジアのナミヘビです。

幼蛇の頃は写真のように背中線に黄色のストライプが明瞭に走る個体群があり、大変美しいヘビです。下の写真のように頭部は明るいオリーブグリーンで、目から下は黄色っぽくなります。また目から斜め下に向かって太いラインが入ります。ただし、一般的に成長とともに鮮やかさが失われていき、成蛇になると茶褐色から黒褐色の地味なヘビになってしまいます。

飼育下での行動や食性からやや湿った環境を好むヘビであると推測できますが、自然下での生態はほとんどわかっていません。

飼育下ではマウスも食いますが鳥類を好む傾向があり、野生では齧歯類の他にカエルやトカゲなどさまざまな生き物を食べているタイプと考えられます。また脱皮不全になりやすい面が見られるため、やや多湿環境に生息しているのかもしれません。基本的に、いわゆるレーサータイプのヘビで動きも早く、運動量が多いヘビです。

最近、ときどき見かけるヘビで、美しいのですが他のアジアンラットスネークのようにWC個体は痩せていたり、内部寄生虫が多かったりして、立ち上げるのにかなりの労力が必要とされ、あまり初心者向けのヘビとは言いにくいようです。ヨーロッパやウクライナからときどきCBが入ってきますが、それほど高価ではないので、そちらの方がオススメできます。

キスジナメラ
写真提供:aLive
赤っ恥をかかない程度の知識
  • 東南アジアのヘビ
  • 生態はよくわかっていない
  • EUやウクライナCBが流通する
  • WC個体は難しい
  • マウスは食う。鳥も好む
  • 成長すると背中のラインは消える
  • スジオナメラの仲間ではない

キスジナメラの頭部

頭部

画像をクリックすると拡大画像と詳細が表示されます飼育の基本情報飼育容器フタがしっかりとできるプラケースや衣装ケース。最終的には90cmクラスで底面積の広いケースが必要温度ケージ下からシートヒーターで保温する方がよい照明特に必要なし床材ウッドシェイブなど容器内レイアウト湿度保持を兼ねて大きめで体全体が浸かるような水容器とウェットシェルターが必須です餌冷凍マウスを解凍して与える。鳥も好むのでウズラも使うと良い基本的な世話
  • 冬眠はできないと思われるのでクーリングは短期間で行う
  • 狭いケースでは鼻先を擦ってしまうので広めのケースを使う
  • など※「飼育の基本情報」は海外サイトおよび飼育経験者の方のお話しを参考にしました。

    <関連記事>
    野生の魅力・アジアンスネークfrom All About

    <おすすめINDEX>
    ヘビのコミュニティサイトfrom All About
    ヘビfrom All About

    Terra Herps.では図鑑作りへのあなたの参加を待っています!
    • 自分の持っているキスジナメラに関する情報を書きたい!
    • 星野の情報はココが間違っている!
    • みなさんが提供した情報や意見を読みたい!
    そんなあなたはココをクリック!
    • 1
    • 2
    • 次のページへ

    あわせて読みたい

    あなたにオススメ

      表示について

      カテゴリー一覧

      All Aboutサービス・メディア

      All About公式SNS
      日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
      公式SNS一覧
      © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます