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撮影協力:Map Turtle's Farm(於:ぶりくら市2006) |
ケイグルチズガメ
学 名:Graptemys caglei別 名:-英 名:Cagle's Map Turtle分 布:アメリカ合衆国南部(テキサス州南部のグァダルーペ川、サンアントニオ川、サンマルコス川流域)甲 長:オス7-10cm メス16-18cm 最大20cmアメリカを代表する水生ガメのチズガメ属Graptemysは、背甲の模様が「地図の等高線」のようであることから、そう呼ばれていますが、その中でも本種は特に背甲の斑紋が細かくまさに地図の等高線のようです。
比較的小型の種ですが、それでもメスは20cmに達することがあります。他のチズガメのようにあまり背甲のキールが発達せずコブ状の突起などは目立ちません。そのため背甲もあまり高いという印象がないチズガメです。背甲の色はオリーブグリーンから緑褐色で非常に細かい網目状の斑紋が入ります。また頭部にはクリーム色の「V字型」のラインが入ります。これらの斑紋は幼体時に顕著ですが、成長してもあまり不明瞭にはなりません。他のチズガメ同様に背甲の後縁は鋸歯状になります。また本種はチズガメの仲間でも「メスが巨頭化しない」グループです。腹甲はクリーム色で各甲板の継ぎ目にそって暗色の斑紋があります。
水深が3m程度までの比較的浅く、緩やかな流れがある場所を好みますが、川に連結した池や湖などでも生活しています。
自然下での生態は、あまりよくわかっていませんが初夏に1-6個の卵を15cmほどの深さに掘った穴に産みます。メスは1-3クラッチほど産卵を行います。日本での飼育下における繁殖では2-7卵、2-3クラッチ、29℃で52-60日で孵化し、孵化時の甲長は3.1-3.5cmであった、ということです。
本種にはTSD(温度性決定)が確認されており、孵卵時の温度が28℃未満では100%がオスに、30.5℃では100%がメスになるそうです。
食性は昆虫食性が強く、自然下でも昆虫類やミミズ、巻き貝などを中心に食べているようです。
明るい緑色がかった背甲が、他のチズガメ類と異なる雰囲気を醸し出しており、ちょっと見、複雑な模様のミドリガメな感じです。あまり大きくならないし、明るい体色が好まれて人気がある種ですが、実際は現地で保護されている貴重な種類です。写真の個体のように飼育下では繁殖されているのですが、ネット上では繁殖生態などに関しての情報がほとんど見つけることができませんでした。なんでやー!
CITES 附属書III掲載種
赤っ恥をかかない程度の知識- 原産地はアメリカのテキサス州
- あまり大きくならないチズガメ
- ちょっと他のチズガメと雰囲気が異なる
- 模様が細かい
- CITES III(チズガメ属全種)
- 昆虫食性が強い
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飼育の基本情報 |
飼育容器 | 大きさによって60~120cmクラスの水槽や衣装ケースなど。 |
温度 | 25℃を下回らない程度に保温。夜間は20~21℃。ホットスポットは30℃ |
照明 | 紫外線入りのバスキングランプが必要 |
ろ過 | できれば、外部式フィルターと上部フィルター |
床材(底砂) | 特に必要なし |
容器内レイアウト | 幼体時は背甲の高さの2倍以内の水深、成体時は20~30cm程度の水深の水場と完全に乾燥した陸地 |
餌 | 配合飼料で良いが、肉食性が強くコオロギやミールワームなどの昆虫類や甲殻類、二枚貝類も与える必要がある |
基本的な世話 | いわゆる水生ガメの飼育法であるが、特に水質の悪化に非常に弱いため、汚れたらすぐに取り替える他のチズガメ以上に低温に弱いオス同士、メス同士で噛み合うことが多く、ひどく咬まれた個体は衰弱してしまうことがあるなど※「飼育の基本情報」は「ミズガメ大百科(マリン企画)」「爬虫・両生類ビジュアルガイド 水棲ガメ1(誠文堂新光社)」、海外サイトおよび繁殖をされているMap Turtle's Farmさんからの情報を参考にしました。 |
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