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タランチュラ本登場(2ページ目)

久しぶりの蟲の話題です。ビジュアルガイドシリーズで次々と私たち両爬ファンを楽しませてくれている誠文社新光堂から今度は「タランチュラ&サソリ」が登場です!しかし儲かるのか?...コレ

執筆者:星野 一三雄

スゴイ解説

とにかく種の解説が、ものすごく細かいです。もう調べつくしたという感じです。本の中の文字の大きさが小さくなって読むのがメンドーなくらいの膨大な情報量です。
ただ、私たち趣味人はこういう薀蓄が好きなのですから仕方ないです。
で、そんな知識欲旺盛なファンも満足するような、というよりおなかいっぱいになるくらいの情報量と言えます。もちろん、飼育にきっと役立ちますしその生き物をめぐるさまざまな状況を想像する楽しみもあります。

キョクトウサソリ科を掲載

ご存知のようにデスストーカーを代表とするキョクトウサソリ科全種は、一昨年施行の特定外来生物法であらたな飼育が禁止になりました。しかし、今回のビジュアルガイドでは28種のキョクトウサソリを紹介しています。日本で最後のキョクトウサソリ図鑑になるかもしれません。しかしチャレンジャーだなぁ。

蟲のオーソリティが執筆

この本は2人の方が執筆されているのですが、お二方とも「蟲」に関しては大変な信頼を置ける方です。
特に秋山智隆氏は、この世界の名著「毒虫の飼育・繁殖マニュアル(データハウス社)」の著者として大変有名な方です。また共著の相原和久氏は個人的によく存じ上げているのですが、さまざまな生き物の飼育に対して非常に研究熱心で意欲的に取り組んでいらっしゃってます。特にタランチュラの飼育に関しては大変なスキルを持っています。
こんな蟲に関しての最強のコンビが書いた本なのですから、内容が充実しているのも当然です。

他にも魅力を上げればキリがない素晴らしい図鑑です。
おそらく、本当にタランチュラとサソリに関してはこれ以上の図鑑は今後は出版されることはないと思いますので、蟲好き、あるいはたぶん自分は蟲好きになる可能性がある方にとっては必携の一冊であることは間違いありません。
しかも本当に安いです。この内容が3000円弱なのですから。
でも、これって出版社として儲かるんだろうか?赤字にならないのかなぁ...たぶん誠文堂新光社って園芸関係とか、天文関係、イヌ関係とか趣味の本をたくさん出していて、それが売れているから良いんでしょうね。園芸ファンに感謝です。

それと、この図鑑をきっかけに一つ発見がありました。
みなさんもぜひ試していただきたいのですが、この図鑑を「特別にクモは嫌いではない」という女性に見せてみて下さい。たぶんタランチュラを見て
かわいー
って言いますから。
かわいいのか?タランチュラって。

あ、最後にちょっとひとこと。
タランチュラの写真って、みんな同じ格好じゃん。色だけ変えて同じ写真なんじゃねーの?
もちろん冗談ですが。

<関連サイト>
誠文堂新光社

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