温室だから温度管理の工夫
いよいよ中に飼育ケージと電気器具を設置します。今回、私が温室内で飼育しようと考えているのは小型スキンク2種、乾燥系小型アガマ2種、パイソン2種および餌付いていないコーンスネークベビー1匹でケース数は8個です。
まず最底面に別売りのオプションであるプレートヒーターを設置します。
これもせっかくなのでトップクリエイトが最近に販売を開始した「保湿プレートヒーター(FHA-PH60)」というのを使ってみます。
保湿プレートヒーター(FHA-PH60) |
これはガラス温室の底面に設置するヒーターなのですが、温室内に湿度を供給するために、水タンクと一体化して内部の水を温めて蒸発させるというスグレものです。
水タンクの容量は3リットルあるそうなので、それほど頻繁に水を入れなくても何日かは持つようです。
保湿ヒーターの給水口 |
ただし、やや給水口が小さいため、設置してすぐ上に棚板を取り付けてしまうと水をつぎ足すときに不便さも感じました。ホースとかそんなのを利用すると良さそうです。
また消費電力は200Wですが、これで温室内をどれくらい暖めることができるかはわかりません。私の場合はケース内に4つのバスキングランプと2つの蛍光灯を設置していますので、基本的には夜間にしか作動はしていないようですし、目標の温度を維持はしてくれています。
次に換気扇(FHJ-PF10)も設置してみました。これは側面にガラス1枚分の大きさで設置するものです。後述するサーモスタットに接続し、温室内の温度が設定温度よりも高くなったときに作動し強制的に換気をして下げるというものです。
換気扇(FHJ-PF10) |
で、こちらも使用した感じでは、かなりイイです。我が家では、朝になると全ての照明器具が作動するようにしてあるので、私が起きた頃には照明器具の熱で温室内はかなり暖まっています。したがって、朝イチのチェック時には換気扇は作動しているのが普通です。
ただし、換気扇ですから音は想像以上に大きいと思った方が良いでしょう。ま、常時作動しているわけはないし、すぐに慣れますが。
というわけで、温室内は暖めるときにはヒーターが、暖まりすぎたら換気扇が作動することで温度管理をすることになります。
このヒーターと換気扇の作動を管理するのがヒーター&換気扇サーモ(FHA-PW10)です。これは一台でヒーターと換気扇のオンオフを行うためのサーモスタットです。ハッキリ言ってこれはスゴイです。バツグンの性能でしょう。温室用の必須アイテムです。マジで安心できますから。
こうやって書くと、なんか必ずどちらかの器具が常時働いて温度を一定に保っている印象を受けますが、実際には我が家ではどちらも動いていない時間の方が多いような気がします。つまり、温室そのものの保温性能で温度はほぼ一定に保たれているような感じです。
ヒーター&換気扇サーモ(FHA-PW10) |
また、温室内は空気が滞留しがちですので、内部の空気を循環というか撹拌するために内気扇(FHM-PU10)というのもあります。我が家では、これは照明器具のタイマーとつなげていますので、照明がついている間は作動しっぱなしです。ですから、少しだけ耐久性に不安がありますが...また、先ほどの換気扇のように音や振動が心配でしたが、こちらはちょうどデスクトップPCの冷却ファン程度の音と振動でありました。
内気扇(FHM-PU10) |
飼育ケース設置
ようやく最後の段階であります。今回は、半分は試験的な側面もありますので、温室内に入れるケースはプラケと小さめの衣装ケースおよび金網張りのケージです。で、実は順番が間違っているのですが、大きいケースはガラスをはめ込む前に温室内に入れる必要がある場合もあります。つまり温室の開口部が小さすぎて、飼育ケースを中に入れることができないかもしれないからです。ご注意を。
棚板を使うことによって全部で3段に分けますが、ここでご注意。ガラス温室の説明書では棚板の上には「5kg」までしか乗せられません。ですからフルに水を満たした水槽などは乗せられません。
中に入れた飼育ケースにはバスキングランプや蛍光灯を設置しますので、コードの配線もよく考えなくてはいけません。幸い温室内部には最初から2口のコンセントがありますので、一つはヒーター&換気扇サーモ、もう一つはタイマーを介して照明器具に使えます。
また、ここでさらにうれしいことに、ガラス温室は背面も前面同様のスライド窓になっていますので、照明器具関係のコード類も飼育ケースの後方にすべてまとめてしまってから、後ろの窓を開いて余裕を持ってつなげる作業をすることができます。これ、かなり楽でした。
温室の背面・コード類の接続は裏から行うと便利 |