ラバーボアの基本情報
ラバーボアの基本情報と飼育方法
学 名:Charina bottae別 名:-英 名:Rubber Boa分 布:アメリカ合衆国西部、カナダ北西部全 長:53cm 最大84cm
世界最北に分布するボア・パイソンの仲間です。同じ属であるロージーボア同様に、これまた分類が混沌としていて、以下の3つの亜種に分けるのが多いようです
- CoastalあるいはNorthern Rubber Boa Charina bottae bottae
- Southern Rubber Boa C. b. umbratica
- Rocky Mountain Rubber Boa C. b. utahensis
写真を見てわかるように、基本的に全身が薄い褐色であること以外は、特別な形態的な特徴はありません。太短い体つきで、名前からもわかるようにゴムのようななめらかな体表をしています。非常に尾が太短く、危険を感じると頭を隠して尾を見せる行動をとります。このような行動は本種に限らず、地中性が強いヘビにはよくある行動です。
生息地では、比較的多様な環境で生活しているようで、乾燥した荒れ地から冷涼湿潤な針葉樹林の地中でよく見られます。
夜行性で、地中や地表の小さな齧歯類や鳥のヒナ、トカゲなどの爬虫類やその卵などを食べています。
また地域にもよりますが、10月半ばから3月まで冬眠をしており、一方真夏もほとんど地中で生活して姿を見せることはありません。
他のボアと同様に胎生で、8-10月にかけて2-8頭の子を出産します。非常に寿命が長く飼育下で30年以上生きている記録があります。
アメリカ国内では、州法等により保護されていることが多く、ほとんど流通する機会がなくなりました。2006年の日本のブリーダーズイベントの「ぶりくら市」で、国内のCB個体が出品され話題になりました。まあ、生態や形態を調べれば調べるほど日本のアカジムグリにそっくりですよ。きっと飼いにくいんだろうなぁ、なんて思ったら比較的飼育しやすいとか。ちょっとうらやましいです。てか、俺がジムグリ飼うの下手なだけか...
CITES(ワシントン条約)の付属書II類掲載種
ラバーボアの飼育方法
飼育容器サイズに合わせてプラケース・衣装ケース・爬虫類専用ケースなどを使う。地表性なので高さは必要ない。大きさはよく言われるようにヘビがとぐろを巻いたときの3倍程度以上の床面積があればよい。特定動物に指定されているので、施行規則に則った飼育施設が必要です。
温度
高温を好まないため昼はホットスポットを27℃くらいにし、その他の場所は最低23℃程度にする
照明
ホットスポットのみ
床材
基本的に何でも良い
容器内レイアウト
シェルター、水容器、流木などを設置
餌
大きさに合わせたマウス。冷凍を解凍したものでよい。
基本的な世話
- 水容器から水がこぼれないようにする。
- 湿らせたミズゴケを入れたタッパー(ウェットシェルター)も設置するとよい
- 夏場に餌を食わない時があるので、無理に食わせない
- など
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