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ニシクイガメ

久しぶりのバタグールガメは、くま取り顔がかわいらしいニシクイガメが、ほんわかかわいい写真で登場です!!

執筆者:星野 一三雄

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ニシクイガメ

学 名Malayemys subtrijuga別 名:-英 名:Malayan Sneil-eating Turtle分 布:タイからベトナム南部のマレー半島、インドネシアのスマトラ島とジャワ島甲 長:13-15cm 最大21cm

巻き貝(螺・ニシ)を好んで食べる東南アジアの美しいカメです。

背甲には3本のキール(稜線)が走り、その頂点にあたる甲板のつなぎ目付近が黒色になり、やや明るい褐色をした地色と美しいコントラストを作っています。腹甲は明色の地に各甲板の中央に黒色斑があります。頭部には吻端から頭部の後方に向かって数本の白からクリーム色の明瞭なラインが走っており「くま取り」のようになっています。これらの体色は成長してもそれほど変化しません。餌である巻き貝を砕くために頭部が大きく発達していて、幼体時には特に頭でっかちでアンバランスな形が逆にかわいらしさを醸し出しています。

自然下では緩い流れで水草が茂ったような水路などに多く、水田や池などにも生息しています。生息地では乾季にあたる12から3月に産卵をし、1クラッチ当たり3-4個を産みますが、10個を生んだ記録もあります。卵の大きさは40×20mm程度で孵化した幼体は甲長35mm程度です。野外調査では孵化までに167日かかった記録がありますが4ヶ月程度で孵化するようです。名前からわかるように巻き貝を好んで食べていますが、他にも水生昆虫など動物性のものならば、いろいろと食べているようです。

小さくてかわいらしい幼体が多く流通していましたが、最近はあまり輸入されなくなったようです。特にWCは寄生虫とその食性の関係上やや飼育しにくい印象がありましたが、CB個体が多く流通するようになり飼育もしやすいいいカメになりました。大きさも手頃で美しいカメですが他のアジアの水生ガメ同様に食材用に多く消費されているため、安易な飼育ではなく繁殖まで目指した飼育をしたいものです。

CITES(ワシントン条約)の付属書II類掲載種いわゆる水生ガメの飼育法ポイントは
  • 比較的高温で飼育する
  • 泳げるレベルの水場を作る
  • WC個体の飼育は難しい
  • 他種との同居飼育は避ける
  • など

    <おすすめINDEX>
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    ニシクイガメ
    写真提供:オーナーズフィッシュ
    飼育の基本情報
    飼育の基本情報
    飼育容器60cmクラス以上の水槽など。
    温度25℃~29℃に保温。冬眠をしないため冬も保温する
    照明紫外線入りのバスキングランプが必要
    ろ過できれば、外部式フィルターと上部フィルター
    床材(底砂)特に必要なし
    容器内レイアウト水生傾向が強いため背甲がちょうど隠れるくらいの水深の広い水場とバスキング用の陸地
    動物食性が強い。配合飼料にも餌付くが、特に沈下性のものを与えるとよい。
    基本的な世話
    ※「飼育の基本情報」は「ミズガメ大百科(マリン企画)」「爬虫・両生類ビジュアルガイド 水棲ガメ2(誠文堂新光社)」を参考にしました。
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    ※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
    ※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。

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