TOP>トカゲ>オオトカゲの仲間>エメラルドツリーモニターエメラルドツリーモニター
学 名:Varanus prasinus別 名:ミドリホソオオトカゲ,グリーンツリーモニター英 名:Emerald Tree Monitor,Green Tree Monitor, Wyniss分 布:ニューギニア島からオーストラリアのケープ半島北端のモア島までのトレス海峡の島々全長:75cm程度 最大90cm程度鮮やかなグリーンの体色の美しさで人気が高いツリーモニターです。ニューギニア島周辺には本種のような緑色をしたツリーモニターが多く知られており、本種の亜種にされたり別種にされたりしています。
全身が黄緑色をしていますが、黄色みが強い個体や青色が強い個体など変異が多く、それらが亜種や地域変異に分けられる場合もあります。頚部から背面にかけて細かい黒色のバンドが多く入るのが一般的です。
樹上性で、生息地では原生の熱帯雨林やヤシ林、ココアのプランテーション農場などでも見られます。食性は主に昆虫食ですが、小動物やトカゲなどの爬虫類なども食べています。また孵化直後の幼体はシロアリやその卵などを食べていた記録もあります。
野生での繁殖生態などはよくわかっていませんが、孵化直後の幼体が11月頃に多く観察されるようです。また樹上のシロアリの巣に卵を産みつけていた記録もあります。飼育下の繁殖記録では、1年間に1クラッチ(3クラッチの記録もある)を産卵し、5個かそれよりももう少し多い数の卵を産みます。卵の大きさは2.0×4.5cm程度で27-29℃で186-190日、30-33℃で165日ほどの日数をかけて孵化します。孵化した幼体は全長20cmほどで体重は8.5-10gだそうです。孵化後2年以内に成熟をするという情報もあります。また亜成体では年間に1.2cm、成体になると年間に0.35cm程度の成長しかしなくなるそうです。
非常に美しく、大きさも手に余るほどではないために大変な人気の種類ですが、現地では保護をされているため特に欧米では非常に高価なCB個体が中心になっています。しかし日本では、WCやFH(現地でのストック場での持ち込み卵による繁殖個体)を中心に比較的安価で大量に流通しています。飼育に対して比較的技術も必要ですので、安易な購入や飼育は避け、飼育個体は繁殖まで見据えていきたい種類です。
CITES(ワシントン条約)の付属書II類掲載種
飼育の基本情報 |
飼育容器 | 底面積150cm×80cmクラス以上の飼育施設が必要。立体活動も行うので高さも十分に。さらに通気性も重要。 |
温度 | 基本は26℃程度。ホットスポット下は50℃前後で設置。容器下にフィルムヒーターを敷く。ケージ内に温度勾配を作ること。 |
照明 | 爬虫類用の紫外線灯やバスキングランプが必須。できれば直射日光で日光浴をさせる。 |
床材 | ヤシガラ土など、多少湿度を保持できる素材を厚めに敷く |
容器内レイアウト | 止まり木になるような太めの枝を一本だけ斜めに立てかける。水にはあまり入らないので、水容器は小さめでよい |
餌 | コオロギを中心にウズラ、マウスなどを少量。ただしマウスなどは食わない個体も多い。栄養添加剤は必須 |
基本的な世話 | 樹上性オオトカゲ類の飼育に準ずる- 多湿を好むので、定期的に霧吹きをする。
- 幼体時は低温は厳禁。
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※「解説」「飼育の基本情報」は「大蜥蜴世界(マリン企画)」「爬虫・両生類ビジュアルガイド オオトカゲ&ドクトカゲ(誠文堂新光社)」および海外サイトを参考にしました。 |
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