全国の両爬ファンの皆さん、コンニチハ!

さて、今回は以前書いた両爬の脱走に関する記事の後編にしようかと思ったんですが、書いているうちに結構な量になってきたので、ここは一つ「脱走」をテーマに数回のシリーズにしようかと思います。って、ずいぶんと経ってしまったんですけどね...

前回の記事では、とにかく今年の秋に立て続けに起こってしまった両爬の遺棄・脱走・保護のニュースを話題にしましたが、今回は両爬飼育の最大の罪悪であるとも言える「脱走」の「防止と対策」に先だって、脱走事案研究から行なってみたいと思います。

なお、このシリーズ「ザ・脱走」は、もうすっかりネット上でおなじみの優良両爬サイト「S'hei's Homepage」から、かなりの量の情報を参考に書いております。

脱走の罪悪

脱走について考える前に、もう一度だけ、なぜ両爬を脱走させることが悪いことなのかを復習しておきましょう。
(1)嫌われ者である
残念ですが、私たちがこよなく愛してやまないヘビやトカゲたちは、多くの一般の方たちから見れば「キモチの悪い生き物」であります。できれば静かに他人の目につかないような飼育をするべきだと私は考えています。ですから、たとえ害がなくとも脱走させて他の人に目についてしまったら、他人に嫌なキモチをさせてしまうという「迷惑」をかけてしまいます。人の迷惑になるような行為は「罪悪」です。

(2)外来種である
飼育の対象になっている多くの両爬は、もともと日本には生息していなかった「外来生物」です。脱走は帰化につながる可能性を否定できません。外来生物の帰化が、本来の生態系に与える害に関しては今さら言うまでもありません。仮に明らかに日本の自然条件下で帰化する可能性が0であるような種を飼育していたとしても、同じ生き物好きの人間として、帰化問題に関心を持っておくことは必要であると考えます。

モデルはケーブラット
今、まさに脱走しようとしている瞬間!(もちろんヤラセです)
(3)大げさに報道されてしまう
ハッキリ言って、両爬の脱走はマスコミに知られてしまうとことさら大げさに報道されてしまいます。仮にインコやハムスターが脱走して保護されてもニュースにはなりません。ヘビだから、イグアナだからニュースになってしまうのです。

(4)自分たちの首を絞めてしまう
以上のような理由から、脱走問題は私たちの飼育という趣味に対して「法の規制」がかけられるきっかけを作ることになります。私自身は、このような規制がかけられることに賛成ではありますが、あまりにも不条理で非現実的な規制は困ります。健全な趣味でいるためには、やはりある程度の人口が必要であると思いますので、規制されることによってこの趣味を持つ人口が少なくなりすぎてしまうのは様々な意味で、私たちの趣味の幅を狭めてしまいます。

ですから、飼育している個体を脱走させずに最後まで飼育しきるというのは私たち飼育者の義務であります。