繁殖を目指して
やはりゴニの飼育の楽しみでもあり、義務とも言えるのが繁殖であります。ハイナンの場合は昨年の秋から飼育している方が大部分でしょうから、まだまともに繁殖方法が確立されているとは言えませんが、他のゴニを参考にして考えてみましょう。
繁殖のポイントは
1.冬季のクーリング
彼らは「冬眠」はしません。が、冬季に低い温度にさらすと繁殖の誘発がされるようです。
ただし、これは「何度で何日」というのは個人差もありますので、決定的なことは言えません。
2.雌雄を別々に飼育
一年中、雌雄を一緒に飼育しても繁殖はしますが、やはり冬の間は分けて飼育し、春になる頃に同居させると繁殖の成績も良好になります。
3.広い飼育容器
ゴニは不活発なので、狭いケースで飼育可能ですが、明らかに大きいケースで飼育した方が繁殖に関して好成績が残せるようです。
ですから、大きいケースを用意しなくてはいけませんので、どうせなら見て楽しく植物などでレイアウトして照明までつけると存在感を出したいところです。
ハイナンの入手
昨年の秋から冬にかけては、ついに幻のハイナンが入荷!ということでペアで10万を超えるような場合もあったようですが、ゴニブームが去ってしまったのか、その後はすぐに値崩れしてしまいました。幸か不幸か熱狂したのは一部のマニアだけだったということでしょうか。ですので、今年はハイナンのCBが大量に出回ることは間違いありません。まさに状態のよいCBの入手チャンスであります。今年のブリーダーズイベントの目玉になることは明らかです。
それに、こうやって煽るのは好きではないのですが、今までの例でいくと中国産の両爬というのは、一回大量に入ってきたからと言って、次のシーズンも同じように入ってくるとは言えないからです。これは中国便の特徴と言えるでしょう。
ゴニというのは、確かにマニアックな生き物ではありますし、それでいいんだと思います。
彼らが普段、どんなところで、どんな風に生息しているのかを見れば、決して消費的に飼育されていい生き物ではないことが実感できます。でも、せっかく良質のCB個体が流通するのでしたら、ゴニの魅力をみんさんで堪能し、飼育繁殖技術の向上を目指してもいいのではないでしょうか?
私は、今日も暗い部屋の中でハイナンたちを見ながら、まだ見ぬ海南島の彼らのふるさとの様子を想像して悦に入っています。
で、最後に耳寄り情報です。
10月11日の「ぶりくら」で、すでにCBハイナンの出品予定が多くあるようです。実は私もハイナンCB2004を数個体出品予定であります。ぜひ、見に来て下さいね。
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