ドライブセンサスの方法
●場所
こんな感じの道はいい。今にもヘビが出てきそう |
もちろん、ヘビが多そうな場所を車で流します。基本的には
・近くに川や田んぼがある
・日当たりがいい場所と悪い場所が散在している
・交通量が少ない
・側溝がない
そんな場所はヘビと出会うことも多いようです。
●時間
ヘビの行動時間に合わせて車を流します。また時期によっても変化します。6月くらいなら日中は昼前後、真夏ならば午前中の方が出会うことも多いです。
夜中の山道・こんな場所を一人で車を走らせることがあなたにできますか? |
夜間は狙うヘビによっても時間は変わりますが、基本的にどの時間がいい、という傾向は、あまり見られません。
●天候
日中ならば快晴からうす曇りがいいでしょう。雨が強いときなどはあまり見られません。夜間は圧倒的に「気温が高い雨上がり」が最高の成果を上げられます。
●速度
車を流す速度は重要です。せっかく見つけても避けきれずに轢き殺してしまった、などというのは悔やんでも悔やみきれません。
自分の動体視力や反射神経、運転技術にもよりますが、37歳の私あたりで昼間なら40km/h、夜間ならば30km/hくらいの速度ならば路上に出ているカエルの大体の種類を判別できる自信があります。動いている自動車の停止距離は40km/hでおよそ20mくらいのようですし、ヘッドライトが照らす距離はおおむね40mほどですから、これらを考えれば、慣れないうちはスピードを出したとしても30km/hくらいにしておいた方がいいでしょう。
また、ヘビと路上で出会うのは猛烈な偶然のできごとです。同じ道を何度も往復することでヘビとの出会いの可能性を高めます。
ドライブセンサスの注意
ま、はっきり言ってドライブセンサスなどというものは、道路を走っているドライバーの大部分を占める一般ドライバーから見れば迷惑この上ない行為です。いくつかの注意事項と交通ルールを守って迷惑にならないようにします。
●後続車が来たら必ず道を譲る
どうしてもドライブセンサス中は急ブレーキや急ハンドルをすることが多くなります。後続車は必ず前に行かせましょう。それによってヘビが轢かれることもありますが、仕方のないことです。
●停車中はハザードランプを点ける
一般のドライバーはそんな山道などで、まさかヘビを観察するために車が駐停車しているとは考えません。生き物を見つけて停車したときはハザードランプを点け、いつまでもその場に車を停めないようにします。
●路上のゴミを見分ける目を養う
慣れている私でも困るのが路上のゴミなどをヘビと見間違えてしまうことです。私がヘビと見間違う路上のゴミなどのBest(?)3をご紹介しましょう。
3位・・・トラックの荷台固定用の黒いゴムひも
曲がり具合といい、大きさといいまさにカラスヘビなどの黒っぽいヘビに見間違えます。頼むから落とさないで...
2位・・・アスファルトのヒビ
アスファルトの凹みやそこから生まれる「ヒビ」はヘッドライトに照らされたときに路上のヘビのシルエットにそっくりです。直しておいてください~
1位・・・サトウキビの茎
これは南西諸島での話しですが、なぜかわからないのですが、路上に多く落ちているサトウキビの茎は絶対にヘビと見間違えます。似ても似つかないんですが...
こういうものを見間違えない目を養っておけば、急ブレーキや急ハンドルの回数も減らして、より安全に運転できます。
とにかく運転中は「自分はわき見運転をしているんだ、油断すると大変なことになる」という認識を持って、緊張感を持って運転しましょう。絶対に交通量の多い道路ではしないように心がけてください。そもそもそういう道路ではヘビなんて出ていませんので。
最後に
ある意味、交通モラルを無視したフィールディングになりますので、一般に薦めることはできないのですが、普通のフィールディング以上にマナーを守ったり、安全に気を遣ったり、そしてそれだけの苦労と努力をしてようやく、数千万分の一の確率で出会えたヘビは、本当に宝物になります。日本の野良ヘビの冬眠中を掘り出したり、ショップで安い値段で購入したりするよりはきっと大切に思えるようになると思います。まさにドライブセンサスは生き物との出会いの感動を私たちに教えてくれるフィールディングと言えます。
最後になりますが、悲しいことにドライブセンサスを行っていると、出会うことができるヘビの半分以上はロードキルつまり「路上礫死体」であります。多くの生き物のロードキルに出会うことにより、命の尊さや自然の中に道路を通すことの重大性を実感として感じることができるのも皮肉ではありますが現実です。
そんないろいろなことを学ばせてくれるドライブセンサスにあなたも出掛けてみませんか?ただし、絶対に安全運転で、他の通行者に迷惑をかけることがないようにしましょうね。
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