爬虫類・両生類/フィールドワーク

四月 野良蜥蜴の素晴らしさ

いよいよフィールディングシーズン本番です。この時期からほとんどの両爬たちが出そろいます。今回はちょっと皮肉めいた野良蜥蜴たちとの出会いです。

執筆者:星野 一三雄

全国の両爬ファンのみなさん、コンニチハ!!
ちょっと遅くなってしまいましたが、「今月のフィールド」の第4回です。

ぶっちゃけネタはないんです...だって、とにかく本格的なフィールドシーズンの始まりですから、何について紹介してもいいし。

と、こんな折り、久しぶりに件のオークションサイトを覗いてみれば、まぁいるわいるわ、カナヘビとニホントカゲ達が。まさにその辺にいる野良トカゲが小銭に見えているんでしょうねぇ。

そこで今回は「自分で探そう!!カナヘビ・トカゲ」と題して、その辺にどこにでもいるニホンカナヘビとニホントカゲ(伊豆半島の方達はオカダトカゲ...)を探すためのフィールディングです!!

▼どこにいる!?
この二種類、よくメールで問い合わせがあります。
どこに行けば、捕まえられますか?
と。
こんな時に私は
「どこにでもいますよ。」
としか答えようがないんです。
本当に、この二種は南西諸島や離島を除けば日本中どこにでもいる生き物なのですから。

ところが、私は常々「(特にカナヘビは)普段はよく見かけるのに、探すといない」生き物のNo1だなー、と考えています。
実際、緑も何もない都心部以外は、どんな環境でもこの二種は生息していますし、見かけることができます。なのに、ちょっと新しい個体が飼育したくなったり、どうしても私に捕まえて来て欲しいと言ってきたりする方のために探しに行くと、なかなか見つけることができません。もちろん、山や草原に行けば確実に見つけられますが、そういう場所の彼らは警戒心が強く、捕まえるのが結構難しいのです。

そこで、あくまで捕まえることを目的とするのならば

・公園の植え込み
・観光地の切り通し道路の斜面
・山の中のドライブインの駐車場
・海岸沿いの遊歩道

などを探してみてはいかがでしょう。こういう場所の個体ならば人間慣れしていますので、警戒心も弱く、比較的観察や捕獲しやすいようです。

ただ、前述したように、いざ探すと見つからないものですから、私のように普段から捕獲したときのために「洗濯ネット」を一つポケットやカバンに忍ばせておくといいでしょう。
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