ヘビはほとんど見られなかったのですが、帰路は相当楽しめました。
とにかく夜の道路はカエルだらけなのです。
話には聞いていましたがここオーストラリアでも世界的に帰化が問題になっているオオヒキガエルが多いのは残念でしたが、さまざまな固有種のカエルが見られました。
たぶんBurrowing Frogの一種 |
その中で、日本に万一、入荷してきたら人気が出るだろうなと思ったのがベルツノにちょっと似ているNorth-eastern Water-holding FrogCyclorana novaehollandiae(たぶん)です。茶色いのから緑色までカラーバリエーションも豊富ですし、何より二頭身がかわいい。
今回のお気に入り・Water-holding frog バージョン1 |
Water-holding frog バージョン2 |
Water-holding frog バージョン3 |
あとはどう見ても日本のトノサマガエルにしか見えないStriped Burrowing FrogLitria alboguttata(たぶん)なども自然と進化の不思議さを物語ります。
トノサマガエルじゃないです・Striped Burrowing Frog |
とにかく道路上に出ているだけでも10種類以上のカエルは、ヘビとなかなか出会えなかった私たちの心を和ませてくれました。
◇壁チョロならぬ岩チョロ
カエルに付き合っていたらいつの間にか深夜になり、いよいよこの日のフィールディングも終わりに近づいてきました。
最後は夕方に立ち寄った滝のある国立公園の岩場探索です。
本当だったらコブラだらけで足元に注意をしなくてはいけませんが、道路でのヘビとの出会いの少なさから、オーストラリアにヘビは少ない、と勝手に決め付けて、かなり足元もお留守になりつつ岩場に分け入ります。
やはり標高も高く、木も少ないので風があると結構、寒く感じます。
丹念に木を一本一本、そして岩の表面をなめるように見ていきます。
ようやく木の表面に小さなヤモリを発見。こういうシーンは沖縄だろうが、オーストラリアだろうが、九州南部だろうが一緒です。
オーストラリア固有のイシヤモリの仲間を期待していたのですが、どうみてもGehyra属つまりオンナダケヤモリの仲間、あるいはHemiductylus属つまりホオグロヤモリの仲間です。撮影用に確保しますが、あとから考えると、この手だけでも3種類くらいはいたような気がします。
結局、ヤモリを何匹か捕獲したのですが、よく見てみると明らかに岩場にいた2種はイシヤモリの仲間。Bynoe's GeckoHeteronotia binoeiともう一種は日本でもおなじみのビロードヤモリの一種Oedura rhombiferでした。ちょっと得した気分。
※ヤモリの写真は翌日に撮影したので次回にご紹介します。
その公園を後にして、ケアンズまで、やはりヘビを探しながら帰ったのですが、今回のフィールディングはよほどヘビに縁がなかったのでしょう、何も起こらずホテルに到着してしまったのでした。
負け惜しみじゃなく、成果は上がらずともこんな景色を楽しめれば... |
さて、いよいよ明日はフィールディング最終日。後悔のないように頑張ろう、と心に誓い眠りについたのでした。
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オーストラリア旅行記・Vol3
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