サソリとタランチュラ以外にも魅力的なクモ形動物はいます。
・サソリモドキ
得体の知れない生物御三家の一角でしょうか。クモとサソリを足して2で割ったような体型です。毒はありませんが、刺激臭のある液体を発射するなど嫌がられるような芸当が得意です。実は、一番好きな生き物です。飼育はやや難しいような気がします。
・ウデムシ
異常に足の細長いクモのような形の生き物です。得体が知れません。まったく。何が魅力と言われれば答えに窮するのですが、これもやはり私たちから見たら「カッコイイ」のです。飼育法はほとんど確立されていないような感じです。
・ヒヨケムシ
ビバガで紹介されて一躍、有名になった気味の悪いムシNo1でしょう。残念ながら飼育は非常に難しいようです。しかし、非常に長い触脚と大きな顎が、やっぱり「カッコイイ」んです。
写真:Coward Predators |
・日本のクモ形動物
日本にも「カッコイイ」クモ形動物はたくさんいます。「コヨリムシ」「カニムシ」「ヤイトムシ」「ザトウムシ」...残念ながら、あんまり小さすぎて飼育の対象にはなりませんが...
・ムカデとヤスデ
ムカデとヤスデも人気の高いムシです。実は分類的には、かなり違う生き物同士なのですが、どちらも足が多く、気色悪いです。
ムカデの魅力も「カッコイイ」ことです。特に表情のないクールな顔つきは一種メカニカルな感じで、はじめてその顔を見た私は虜になってしまいました。
また脚や、曳航肢と呼ばれる尾のような器官は非常に微妙なグラデーションのものが多く、意外に美しい生き物です。ただし、攻撃的で毒も強いので扱いには十分な注意が必要です。似たような生き物でオオゲジの魅力も捨てがたいモノがあります。
ヤスデの魅力は「美しい」ことです。極彩色の種類も多く、そのゆっくりとした動きは癒し系と言えるかも。ただし、ムカデよりはずっと飼育が難しいのも特徴です。