ここでは簡単に、それぞれのムシたちの魅力をご紹介しましょう。
◇タランチュラ
言うまでもなく「でかいクモ」です。一般にはオオツチグモ科のクモをさし、世界中の熱帯を中心に非常に多くの種類がいます。大まかには
・地表性徘徊種・・・バードイーター
・地中性種・・・アースタイガー(アジア産)、バブーンスパイダー(アフリカ産)
・樹上性種・・・ツリースパイダー
と、なんとも勇ましい名前がついて分類されています。
タランチュラと言えば「猛毒グモ」のイメージが強いですが、温和で危険が少ないペット向きの種類もいます。
タランチュラの魅力は本当にたくさんあるのですが、何と言っても「美しさ」と「迫力」でしょう。私が飼育しているメキシカンレッドランプなどはまさにビロードのような光沢の体表であり、光の加減では見とれてしまうほどです。
また手足が太短く、体が大きいのでその重量感のある体躯は圧倒的な存在感を持っています。
もともとタランチュラには興味はなかったのですが、ひょんなことから手に入れたメキシカンレッドランプの魅力によって、まさにクモの網に引っかかってしまったように私は虜になってしまいました。
◇サソリ
クモ形動物の人気No1でしょう。その特徴はハサミと尾(本当は腹部の先端)の毒針です。個人的には「ハサミだけでは単なるカニ、毒針だけでは単なるハチ。カッコイイためには両方を持たなくてはいけない」わけで、まさにサソリは「カッコイイ」ための要素を兼ね備えているのです。
世界中の熱帯から乾燥帯を中心に多くの種類がいるのですが、日本にも二種類が分布することは、あまり知られていません。
こちらも危険が少ない種類もいるのですが、デスストーカーなんて物騒な名前のサソリもいて、さらに物騒なことに人気が非常にあったりします。
飼育は意外に容易な種も多いのですが、動きが少なく飽きられてしまうような場合もあるようです。
写真:Coward Predators |