ムシの話です。私たちの間では「蟲」の漢字をあてても通じたりします。
ムシといってもいわゆる足が6本の「昆虫」ではなく、8本以上の「クモ形動物」や、もっと足がたくさんある「多足類」のことです。
そう。つまり、今回は「タランチュラ」「サソリ」あるいは「ムカデ」たちの話です。
「両爬サイトで、なぜそんなゲテモノたちの話を!?」
と、激怒される方もいらっしゃるかもしれませんが、実は多くの両爬ショップや両爬系雑誌では、これらゲテモノのムシたちも扱っている場合が多いのです。
そして、かく言う私こそ、実はむしろ両爬よりもこれらのムシたちの方が好きなんでした。隠していてスミマセン。
「いや、気味が悪いからもうやめろ」
なんて声も聞こえそうですが、えーい、関係ない!苦手な方は仕方ないです。どーんと彼らの魅力について語っちゃいます!!
▼何がいいのか?
さて、一体どうして私たちはムシが好きなんでしょう?
私の場合は、たった一言です。
「カッコイイから」
これに尽きます。
思えば、私が生き物を好きになった一番のきっかけは幼い頃に夢中になった「怪獣映画」とか「ウルトラマン」「仮面ライダー」シリーズの影響です。子供の頃は一生懸命、落書き帳に映画やテレビに出てくる怪獣の絵を描いていたモノです。あるいは自分でオリジナルの怪獣や怪人を考えたり。ところが肝心のヒーローには興味がなかったんですよね。常に興味の対象は怪獣や怪人の方でした。
自然や図鑑の中の生き物たちは、まさにそんな怪人や怪獣のフォルムそのものだったのです。中でも「クモ形動物」や「多足類」たちは、どこからどう見ても「完全無欠」の怪獣形生物と言えるでしょう。また、大胆な外骨格はロボットを彷彿させるモノでもあります。特に、どの種も正面から見た顔は迫力満点です。
まさにムシたちは幼い頃に見た空想上の生き物たちが映像から飛び出して、私たちの前にいてくれているわけです。そんな気持ちからムシたちを愛してやまない人たちも、きっと多いと思います。
さらに、ムシのことを知っていけば彼らの非常に特異な生態に引き込まれます。特にクモの仲間は、あんな小さな体にどうしてここまでの生きるための工夫がされていることに驚かされます。
また、これらのムシたちはポピュラーな種類は、意外に飼育技術も確立されていて、比較的容易に飼育が楽しめるのも魅力です。寿命が長い種類も多く、数年間の飼育を楽しめるのもおいしいです。
注:次のページから画像があります。苦手な方はやめた方が良いかも...