◇餌の与え方
カメレオンは昆虫食ですので、基本的にはコオロギを準備しておくことになりますが、単一の餌だと飽きる(?)のか、拒食をすることがあるようです。夏場に屋外で採集できる昆虫類も含め、様々な餌を準備しておくに越したいことはないようです。ただし、屋外の昆虫は寄生虫・農薬などの心配もありますので注意が必要です。
また、死んだ餌も食べることができるように普段から飼育者自身の手や竹製のピンセットで給餌する習慣をつけておくと便利です。金属製のピンセットはカメレオンの大切な舌を傷つけるおそれがありますので、避けましょう。
またピンクマウスを食う個体には、与えた方が良さそうです。ただし、与えすぎて栄養過多にならないように。肥満が飢えよりも体に悪いのは人間もカメレオンも同じです。
◇駆虫
カメレオンに限りませんが、WCの個体(CBでもあり得る)は寄生虫を体に宿している場合がほとんどです。駆虫に関しては、簡単には説明できるものではありませんので、別の機会に説明するとして、とにかくWCのカメレオンを飼育する場合には、必ず獣医師に検査をしてもらい「駆虫」を行ってもらいましょう。
ただし、駆虫は個体の体力を著しく消耗するようです。したがって、大切なのはショップで購入する個体を選ぶ際に「餌食い」「飲水」「糞の状態」などをよく観察し、状態が良いことを確認し、駆虫に耐えることを見極めることでしょう。もちろん初めて飼育される方は、なかなか難しいでしょうから、信頼できるショップによく相談して選ぶことになります。
とにかくWC個体を最初のカメレオンに選ぶことには大きなリスクが伴いますので、最初はCBがおすすめなわけです。
言うまでもなく始めての飼育にあたっては既存の「飼育書」や購入される「ショップ」で詳しく飼育方法を調べるなどの準備はされて下さい。また、どんな種類でもそうですが、彼らの自然での生息環境や自然での生態にも興味を持って、それを再現してあげるような気持ちも持って下さい。
さて、カメレオン未経験の私が、いろいろな方からお聞きした情報をもとにのたまってみましたが、いかがだったでしょうか?
今回、書くに当たって、私もいろいろと勉強をしてみましたが、やはりカメレオン飼育の本質は、(彼の先達のパクリになってしまいますが)「田舎で、のんびりと生活しているような、生活の多くの時間をカメレオンに費やす」ことができるかどうか、のようです。逆に言うと、ある程度カメレオンに自分の生活を合わせることができるか、と言うことでしょう。
そんな気持ちでカメレオンに接する飼育者の方が増えてくれたら、ペットとして日本にやってくる多くのカメレオンが一匹でも多く幸せになれるかもしれません。これを読んでカメレオンを飼育する準備ができたアナタ。あなたが迎えたカメレオンを幸せにしてあげて下さいね。
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※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。