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ビバリウムガイドを作った漢 冨水 明氏に聞く!!(3ページ目)

きっと日本で唯一であろう両爬を中心としたフリーライターとして活躍している「冨水 明」さんに、レプタイルズショーの時に公開インタビューをさせていただきました。

執筆者:星野 一三雄

▼いろいろな経験をすることがライターの条件かな。

-男の私が言うのもなんですが、冨水さんってカッコいいですよね。一ファンとして素直に思いますが、今日は髪の毛をばっさり切って坊主にしているようですが...?
「恋に破れました。」

-恋に破れた?
「冗談です。ビバリウムガイドのために生体の写真を撮影しているんですが、髪をかき上げている間にシャッターチャンスを逃してしまうのに腹が立って。けど坊主にしたらかわいくなっちゃったのでヒゲも伸ばしてみました。僕の仕事は文章書いて『読者の方に夢を見せる』商売でしょ。ですから、読者の期待を裏切らないように外見なんかも気を遣いますよね。」

-そういう気遣いがあるからでしょうか、文章を読んでいると「これは冨水さんが書いたんだな」って言うのがわかりますよね。
「最初ビバリウムガイドを作るときに『誰が書いたんだかわからないような本はやめよう』って考えていました。相手が『生き物』だし『俺が言っているんだから大丈夫だよ』って。ところが、ネット上なんかだと『なにがしさん』みたいなハンドルで、なんか言ってたりする。『誰なんだよ、おまえは?』みたいのが多いんですよね。」

-私もネット上に生きる人間ですけど、確かにそういうのは多いですよね。
「僕が文章を書く時は、ばーっと手書きで書くか、ワープロで打って必ずプリントアウトします。で、打ち出されたモノを見て、読み直しておかしなところとかを直して完成させるわけです。ネットの場合、思いついたことをばーっと書いておしまいになっちゃうからこわいですね。」

-ここ数号のビバリウムガイドを見ていると最初の頃と少し変わったな、って思うんですが。
「そうですね。前は自分一人でほとんど作っていたんですが、最近は分業制みたいに作っています。特に女性が加わったので、また違った魅力が出てきていると思います。」

-だいたい一号分のビバガを作るのにどのくらいの期間がかかっているのですか?
「その号が出てから、次の号が出るまでの期間全部は使いません。だからと言って完全に休んでいるわけではありませんが、正味一ヶ月くらいでしょうか。意外に短いです。原稿書きも一気にやってしまいます。昼から始めて、気づいたら翌朝とか。で、食事も忘れて灰皿にはタバコの吸い殻が山になっていたり、缶コーヒーの空き缶がずらっと並んだり。」

-そんなライターの生活にあこがれて、今の若い世代の人たちの中にも『冨水さんみたいに生き物を飼育して、生き物のことを書いて食っていきたい』って考えている人も多いと思うのですが、そんな人たちにアドバイスをいただけますか?
「いろいろな経験をすることが大切。それに爬虫類だけに関して書けるライターだったらまず食っていけないでしょう。失敗も含めて、いろんな経験をしていろんなことに興味を持って欲しいですね。」

-最後に、全国の両爬飼育者の方に何かメッセージをいただけますでしょうか。
「うーん、とにかく個人の趣味、ホビーの世界の話なんで、他の人がどうとかじゃなくて、自分が楽しめればそれでいいんじゃないかと。それをもう一度振り返って考えて欲しいですね。」

-長い時間をいただきありがとうございました。
「こちらこそ」

と言うわけで、私は取材と言う行為自体が始めてであり、何より前からファンであった方の前で話を伺うと言った極限状態の中、まったく頼りないインタビュアーであったのです。にも関わらず、相手をして、貴重な話を聞かせていただいた冨水さんにこの場を借りて深く感謝申し上げます。これからのますますの活躍に期待しましょう!!
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※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。

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