▼将来は動物を飼いながら清里あたりで小さなペンションかなんかを経営したいですね。
-今日、こちらに連れてきているボアコンに関してお聞きしたいのですが。
「『貞子』ですね。貞子は数年前に関西のショップで見つけて『おお、いいじゃん!』て。大きかったので、他のお客さんが引いちゃったんですね。おとなしい性格なので、こういったイベントでお客さんに触らせたり、首に巻かせたりするのにちょうどいい。現在の大きさは2.3か2.4メートルくらいです。」
-貞子以外で、他に何か飼育中の個体で特にお気に入りの個体はいますか?
「カナリアカナヘビですね。まだベビーなんですが、80から90センチくらいになります。探していたんですが、ようやく手に入りました。」
-ところで、私はカメレオンのことをあまり知らなくて記事とかを書くときに困っているんですが。冨水さんはいかがでしょう?
「決して難しくはないと思うんですが、手間をかけないといけませんよね。僕たちのように取材で何日も家を空けたりする人間にはカメレオンは飼えないですよね。田舎のおばあちゃんなんかが飼って、天気のいい日はケージを持って縁側で一緒に日光浴をするとか。」
-将来私たちも、そんな風になれたらいいですね。
「実は、俺、清里とか軽井沢とかでペンションをやりたいなんて考えているんですよ。『森のキノコ風なんとか』とか作って客に出したり。お客さんが『もういい』って言ってんのに『いや、俺もさ、昔はさ...』なんて語り出しちゃうみたいな。」
▼誰が書いたかわからないような本は作りたくなかった。
-冨水さんがライターを目指そうとしたきっかけはどういったことだったのでしょう?
「中学2年のときにフリーライターになりたいと考えたんですよ。で、中学校の先生に『フリーライター』ってなんだ?と質問したら『よくわからん。よくわからんのがフリーライターの仕事』と言われたんです。で、クラスの奴の写真をぽんと渡されて「これについて書いてこい」と。で『こいつはどーじゃ、こーじゃ』とか書いたら『それがフリーライターの仕事だ』と。」
-最初から動物のことを書こうと思っていたのですか?
「ライターって仕事は何か特徴がなきゃだめでしょ。最初は『若者が語る、日本の若者』に関して書きたい、と思っていたんです。よく言われるじゃないですか。しらけているだの、とか。いや、そうじゃないんだ、みたいなことを書きたかった。でも、いきなりそんなことはできないから、まずは得意な分野から、と。『ゴジラかなー、仮面ライダーとかも結構いけるしなー』とか。そうこうしているうちにカメラマンの内山りゅうさんと出会って、写真のコメントを書くようになりました。で、月刊アクアライフで、魚のことを書いているうちに『爬虫類について書いてみないか』ということで、『ビバリウムガイド』を作ったわけです。」
-そもそも中学校2年生で「フリーライター」という言葉を知っている、というのが普通とはちょっと違っているような...
「当時、『一世風靡セピア』というグループにあこがれていたんですけど、あのグループは『本職』を持っていないとメンバーになれなかったんです。で、メンバーの哀川翔さんの職業が『フリ-ライター』だったので、僕も、と。格好も『サングラスにリーゼント、スーツ』にして、自分でも『まんまじゃん』って思ってました。」