「ビタミン」は体内でさまざまな働きを行う大切な物質です。これが足りなくなると、重大な病気になったりするのですが、大切なことは「ビタミンは体内でほとんど合成できない」ことです。ですから、常に食餌によって体内に供給されなければいけません。少なくとも両爬の世界ではビタミンの代謝に関してはわかっていないことが多いのが現状です。
また、ビタミンの中には「摂りすぎ」による「摂取過剰症」がある場合もあります。と言うよりむしろ、何事も適量というモノがあると言うことです。以下に代表的なビタミンに関して一覧表を作っておきますので参考にされて下さい。もちろん、この表は人間用であります。
特に両爬飼育で問題になるのがビタミンDです。骨や甲羅などの形成には欠かせないビタミンだからです。しかし、だからと言ってでたらめに与えまくっても過剰症のおそれがあることを覚えておきましょう。
また、幼ガメのビタミンA欠乏症による目の疾患もよく見られる栄養障害の一つです。
レバーは多くのビタミンを含んだ食品ですが、これが「マウス丸ごと一匹は完全食品」と言われる理由の一つでしょう。マウスを丸ごと与えることによって多くのビタミンを含んだ肝臓も食わせることになるからです。