▼飼育設備は?
まず一番注意しなくてはいけないのは「脱走」でしょう。現在販売している標準のプラケースでは蓋のメッシュ部分から逃げるかもしれません。ここは手作りの蓋か。私の家では小さなヤモリはプラケースの蓋に「網戸用」のネットをかませて対応しています。
次に保温。カリブ海の島ですからもちろん保温しますがケージの床面全面を暖めるとオーバーヒートしてしまいそうですからケージの床の半分をテープヒーターで暖めればいいでしょう。床材は普通は腐葉土とかのような一般的な素材を使うのが無難でしょうけど、やはりカリブ海の白い砂!?(行ったことないけど)
また、どうやらこのヤモリ、昼行性であるらしいので同じ昼行性のヤモリであるヒルヤモリの仲間と同じように紫外線は必要そうです。
▼湿度保持と餌の確保が肝
この手のヤモリの厄介なところは意外にも湿度の保持であったりします。小さいですから、水を切らせてしまったらあっと言う間に干からびます。実際に私もやってしまいました。また脱皮不全にもつながるでしょうから、シェルターも兼ねてミズゴケ入りタッパーの設置がベターであると考えます。
問題はこの小さなヤモリが食える極小サイズの餌の確保でしょう。ショウジョウバエを一番に考えますが、以前ショウジョウバエをエサに小さなヤモリを飼育していたら、ばたばた死なせてしまったことがあります。ところがこれをコオロギの孵化したての幼虫に変えたらすくすく育ちました。と言うわけでカルシウムをダストしたコオロギの孵化直後を与えてみましょう。
やっぱり、想像するだけでもワクワクしちゃいますね~。日本でもキノボリヤモリというちょっと変わった小さなヤモリがいますし、小さいヤモリと言えば比較的流通していて目に止まりやすいものとしてカワラヤモリなんていうのもいます。こいつらの卵さえ10mmに達しないのですから、今回のヤモリの卵なんていったい...
世界にも日本にもこんな風にまだまだ我々を楽しませてくれるような種類がいっぱいです。両爬の世界からは目が離せないですね!!
<関連サイト>
ペポニ
Snake Tails
ヒルヤモリの飼育
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※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。