みなさんの大切な両爬たちは「CB」ですか?それとも「WC」?
両爬の話をするときによく使われる言葉ですが「CB」「WC」ってなんでしょう?(もちろんご存知の方が多いでしょうけど...)「CB」は「Captive Bred」の略。「繁殖個体」のことです。つまり飼育下で繁殖させて流通している個体のことです。「WC」はその逆「野性採集個体(Wild Caught)」のことです。
もちろん自然環境の保全を願わない人はいないでしょうから、自然に対しては「CB」を購入して飼育する方が理想的です。
何よりCBならば「餌付い」ている個体が多いし、「寄生虫」に感染している恐れも少ないし。
ですから「種親」の導入や「どうしても飼育したい種がCBとして流通していない!」って言う場合以外はできるだけCBを購入し自然への影響を最小限にしていく気持ちは必要です。(私はどうしても国産爬虫類が専門なのでWCばかりになっていますが...)
▼世界最大の両爬イベント・Breeders EXPO
その点ペット両爬大国のアメリカはすごい!!本当にいろいろな種がCB化されていて、その結果として品種の改良も進んでいます。
そのアメリカで行われる世界最大の両爬イベントがInternational Breeders Expoです。毎年日本からも多くの方が訪れているようですが、ほんとにすごいらしいです。ポピュラー種はもちろん、日本ではお目にかかることさえ難しそうな国際的商取引が制限されている種までも繁殖されて展示されているとか。なかなか現地で購入しても持込が難しかったりするそうですが、一度は訪れてみたいものです。
▼Herptiles Breeders Market
さて、では我らが日本の現状はと言いますと、アメリカに負けじと昨年(2000年)からいよいよ始まりました。それが、HBM(Herptile Breeders Market)です。これは日本で初めて行われた両生爬虫類愛好家達の祭典として要注目です。何しろ、日本中(と言っても場所が東京ですから関東近辺ですが)の爬虫類繁殖家たちが集い、CB個体を展示・販売すると言うのですから。もちろん、市価よりはかなり安いらしいです。何よりも、その個体を親から大切に飼育し、繁殖させた仔を売るわけですから、飼育環境などのノウハウも直に聞けてしまうメリットもあります。今年も10月28日に渋谷で開催され大盛況だったようです。地方在住の私は直接は行けなかったのですが、話を聞いてみると昨年は「様子見」のお客さんが多かったようですが、今年は「買う気満々」の人が多かったようです。
▼関西版Breeders EXPO「ぶりくら」
さらに今年はなんと関西は京都でもあったんです。その名も「ぶりくら市」つまりBreeders Clubです。こちらはネット上で大々的に宣伝と準備をしていたので初回だったのですが大盛況だったようです。
特に、事前にネット上で販売・展示予定の種が予告されていたので、お目当てがあって来場した方が多かったのではないでしょうか。HBMよりも展示・販売種もバラエティあふれた顔ぶれだったようでこちらもこれからが楽しみです。
▼Breeders EXPOの楽しみ方
このような催しでは、もちろんお目当ての生き物を非常に状態の良いCBという形で購入できる楽しみもありますが、何よりも共通の趣味の友人に会える事も大きな楽しみですよね。特に、コンスタントに繁殖をされているような方々が展示されているわけですから、その話の一つ一つが今後の飼育に生かされる勉強にもなります。
今回は昨年のHBMの影響か昨年と比較して「儲かっちゃった」などと言う話も聞きます。こんな催しがあると、繁殖家の方々も購入された方々も両方にメリットがあってこれからの日本の爬虫類界の未来の明るい材料ですよね。
これから爬虫類を飼育されようとお考えの方も、まだまだこれからもっとたくさん飼育しようとお考えの方もぜひ、来年は日本版Breeders Expoに行きましょう!!私も来年は絶対に展示販売側で参加します!!