彼らにはやはり新鮮な空気を常に供給してあげたいですね。そのために通気性の確保は大切なことです。ところがこれがまた結構ムツカシイのです。あまり良すぎると湿度不足になったり、悪すぎると蒸れたり...特にケージ下から保温している場合などは注意が必要です。最近ショップで見かけるようになった爬虫類専用ケージには側面にスリットが切ってあったりして工夫されています。ケージを自作しようとされる方は参考にされるといいでしょう。
▼採光性・ガラス越しでは半減です!▼
爬虫類には強い紫外線が必要な種類が多いです。リクガメの仲間や多くの昼行性トカゲなどです。この紫外線の光源は「直射日光」と「紫外線入りランプ」に頼ることになります。紫外線ならば何でもいいか、というとそうではなく決まった波長の紫外線が必要です。厄介なことにこの必要な紫外線はガラスなどに吸収されてしまいます。つまりガラスやアクリルなどのケージ越しでは紫外線を当てても十分な効果が期待できない、ということです。そのために網目の蓋を使ったり、あるいはマメに日光浴をさせたり、という工夫をしなくてはいけません。くれぐれも熱帯魚のような感覚でガラス蓋などをしてその上から照明を当てることのないように...
▼世話をするための利便性▼
意外にコレ、大切です。私などはヤモリや有尾類など光がさほど必要でない種類を多く飼育しているものですからついついケージなどを「重ね置き」しちゃったりしてます。
コレをすると狭い所にたくさんケージが置けるので便利なのですが、ついつい下の方に置いてあるケージが後回しになってしまって、久しぶりに覗いて見たら...という失敗があるとかないとか...ヘビなども光をあまり必要としないのでついつい重ね置きしてしまいがちです。またほとんど例外なく両生爬虫類は上から手を差し出されることを嫌います。このためケージは「横から開閉できる」ようにすると便利です。私のところの大き目のヘビは全て衣装ケースを自分で改造して横に開閉できる窓をつけています。自作は慣れるまでは面倒ですが、慣れてしまえば私のような不器用者でも楽しく作れるようになるし、何より安く(!)立派なケージが作れます。
飼育に長けていらっしゃる方々には「当然!」と言われてしまうようなことばかりでしたが、自分で苦労して準備したケージに爬虫類たちを入れるときのドキドキ、ワクワクはいつになっても楽しいものですよね。
以上、ケージのお話でした。
<関連サイト>
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