爬虫類・両生類/両生類・爬虫類の飼い方

その3・飼育容器 両生爬虫類の住宅事情!?

両爬たちの飼育を始めるにあたってまず準備しなければいけないのが「ケージ」つまり飼育容器です。どんなことに注意して、どんなものを用意すればいいのか?

執筆者:星野 一三雄

両爬飼育初心者のみなさま。お待たせしました。コトハジメ第3回です。
今回はよりググっ、と具体的になりまして「ケージ」つまり飼育容器のお話をしましょう。

飼育用ケージの考え方のポイントは概ね以下のようです。
・大きさ(『重さ』含む)
・蓋
・通気性
・採光性
・世話をするための利便性


▼大きさは?▼

ケージの大きさは飼育する種の「大きさ」と「運動性」に注目しなければいけません。下の写真のようにイグアナなどの大型種には部屋一つをケージとして使う必要もあったりします。
誤解されている方も多いようですが実は「カメ」が最も広いケージを必要とします。どのくらいの大きさのカメならどれくらいの広さが必要なのかは一概には言えませんが、せめて前後左右に自由に移動できるくらいの広さは欲しいですよね。ちなみに私のところのイシガメ達は15センチくらいの甲長で150×75センチの床面積に80×45センチくらいのトロ船で池を設置して3頭を飼育中です。トカゲはその次に広さを必要とします。尾まで入れた長さ(全長)の3倍くらいの横幅は必要といわれていますしカメレオンなどのような樹上性の種類は立体活動もしますので高さも必要になってきます。

ヘビや両生類は運動性が低いので概ね狭いケージで飼育が可能です。ただし「ヤドクガエルを飼うということは環境を飼うこと」と言われるようにカエル飼育の場合は環境を整えるために内容積の大きなケージに植物を植えて、と言ったような飼育が主流になる場合もあります。


ケージの重さについても触れておきましょう。
水棲カメのように水を入れることが前提になる飼育は水換えの必要があります。このときに重たかったら敬遠しがちになってしまうかもしれませんよね。汚い水の中ではカメは水も飲めません。そんなことにならないようにケージは軽い物がいいでしょう。

▼蓋はしっかりとできるモノを!▼

しつこいと思われるかもしれませんが、両爬飼育最大の罪は「脱走させる」ことです。そのためにもケージの蓋はしっかりと固定できるモノを選びましょう。今まで私が犯してしまった失敗ですがヘビを飼育しているときにプラケースの蓋(爪がついていてがっちりと蓋ができる)をヘビが内側から押して外してしまったことがあります。また、私の友人の飼育するヒキガエルはケージの蓋に広辞苑を乗せていてもそれを押し上げて脱走をするそうです。まったく彼らの自由を求めるパワーには脱帽です。侮ってはいけません。
以前は私は蓋をがっちりと固定するためにガムテープを使っていたのですが、はがした後がベタベタになってしまい、非常に後悔しました。ビニールひも等で縛ってしまう方も多いようです。
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