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本当にあった愛猫の事故……家の中でも要注意!

好奇心旺盛が、健康な猫の証拠ともいえますが、時に人の想像を超える痛ましい事故が起こる場合があります。この記事の事例を参考に、事故を防いで頂ければ、と思います。『家の中で遭遇する可能性のある危険』を認識してくださいね!

岩田 麻美子

執筆者:岩田 麻美子

ネコガイド

本当にあった愛猫の事故

本当にあった愛猫の事故

<目次>
 
水遊びが好きな猫さん、多いです
水遊びが好きな猫さん、多いです

家の中で起こる、猫ちゃんの痛ましい事故

家の中で生活する猫は、外の子に比べると格段に安全ですが、それでも時々信じられないような事故の話を耳します。
今回の記事は、『驚愕!ホントにあった家の中の事故』特集です。

好奇心旺盛が、健康な猫の証拠ともいえますが、時に人の想像を超える痛ましい事故が起こる場合があります。この記事の事例を参考に、事故を防いで頂ければ、と思います。
 

1.家の中での水の事故

家の中での水の事故は、猫に限らず、人間の子供でも聞くことがありますが…。

●水の事故・ケース1
・生後2歳
・メス

その子は同居人が何をする時も後をついてくるストーカーさん。
その日も、洗濯をしている同居人の横に張り付いて、グルグル回る洗濯物を興味深そうにみていました。

もうちょっと洗濯物が入るな、と思った同居人は、別の洗濯物を取りにその場を離れました。

洗濯物を手に洗濯機の前に戻ってくると、グルグル回っている洗濯機の中で猫がもがいていました!
慌てて助け出して、そのままシャンプー。

もしこれが小さな子猫だったら、洗濯物の渦に巻き込まれ、同居人は猫が洗濯機に落ちたことに気づかなかったかも知れません。

大人猫でも、好奇心が命取りになって、信じられない行動を取ることがあります。
ほんのわずかな時間、と思っても、その場を離れるときは、必ず洗濯機のふたを閉めて行きましょう。

●水の事故・ケース2
・生後4~5ヶ月
・オス

同居人がお風呂に入ると「入れて~~」と後をついてきて、いつも入浴中の同居人をお風呂のふたの上で眺めるのが好きな子でした。

ある日、お風呂に水を張ろうと水道を細めに出して、台所で用事をしていました。
お風呂場の扉はきちんと閉めたつもりでしたが、子猫はほんの少し隙間を開ける方法を覚えていました。

お水が一杯になったかな?とお風呂場にいった同居人は、そこで子猫の水死体を発見します。

チョロチョロでていた水に興味を引かれたのか、いつものようにふたの上に登り遊んでいて足を滑らせたのか。。。
子猫が必死で登ろうとした後がありましたが、そのお宅のお風呂はポリ浴槽で、爪を引っかけることができなかったのです。

お風呂場や洗面所など、水回りに興味津々の猫さん、たくさんいます。
防ぐことができる事故なので、洗面所・お風呂場へは「猫出入り禁止」、または水を張ったままにしておかない、という習慣をつけてください。
 

2.こんなものが凶器に!

一度興味を持ったら、とことん~~が猫のモットー
一度興味を持ったら、とことん~~が猫のモットー
・生後6~7ヶ月
・オス

何にでも興味津々・好奇心の固まりというお年頃。その中でもこの子は特に活発な性格で、家の中を縦横無尽に飛び跳ねて遊ぶ元気な子猫でした。

オープンキッチンの台所のシンクに入り込み、蛇口で水遊びをするのが日課。
同居人は、流しには上がらないで欲しい、と思って、シンクにいるところを現行犯でみつけると、大きな声で叱っていました。

ある日も、シンク近くで遊んでいる子猫をみつけたので大きな声で「こらっ!」。
その時は、ものすごくシンケンに遊びに夢中になっていたらしく、叱られた声に驚いて飛び上がり床に着地しましたが、その瞬間、「ぎゃ」と悲鳴を上げました。

同居人は何が起きたかわからず、でも子猫は慌てて隣の部屋に走っていったので、叱られたことがわかったんだろうと思っていました。

それから数時間後、あまりにも子猫がおとなしいので様子を見に行くと、目がうつろでぐったりしています。

大あわてで動物病院に!

動物病院に着いたときには、すでに虫の息でしたが、とりあえず応急処置を、と全身状態を調べますが、どこが悪くて、なぜ突然こんな状態になったか、先生にもわかりません。
そのうち、口の中を調べていた先生が、上あごに小さな穴を発見。
レントゲンを撮ってみると、写っていたのは!

これは想像ですが、子猫はその時台所で、水切りかごに差してあった菜箸で遊んでいたと思われます。そして、同居人の「こらっ」という声に驚いて、菜箸をくわえたまま床に飛び降りた瞬間、口の中で菜箸が折れて、折れた菜箸の先が上あごから脳に…。
先生もこんな事故を診たのは初めて、とのこと。

非常に不幸な偶然が重なった事故ですが、菜箸以外でも爪楊枝やボールペンでもこのような事故が起こり得ます。
特に好奇心旺盛な遊び好きな子猫は要注意。
猫がおもちゃに使うと危険だな、と思われるものは、必ず猫の手の届かない引き出しなどに片付ける習慣にしてください。
 

3.昨日までは入れた隙間でも…

・生後8~10ヶ月
・オス

元々臆病な性格で、小さいときから驚くとタンスの隙間に逃げ込む癖がありました。
大丈夫かな?と確認できると、隙間から少し鼻先を出して、部屋に戻ってくるのです。

そこの家には、室内に8歳になる小型犬もいましたが、普段は一緒に丸くなって寝ているほど子猫は犬と仲良しでした。

その日、突然犬が吠え始めました。犬と一緒に寝ていた子猫は、その吠え声に驚いて、いつものタンスの隙間に逃げ込もうとしましたが…。

成長期の子猫は、昨日までスムーズに入り込むことができていたタンスの隙間にすんなり飛び込むことができず、タンスの角で頭を強打。
脳の外的損傷で、そのまま亡くなってしまいました。

その隙間が子猫の避難場所だと知っていた同居人。
ただ、子猫が成長して、スムーズに出入りすることができなくなっていたことには、気づいていませんでした。


実はこれと似たようなケースを、我が家でも大昔に経験したことがあります。
スピーカーの裏に小さな丸い穴が開いていて、時々そこに子猫が入り込んでいました。
夜中に子猫がスピーカーの中に入り込みましたが、翌朝には自力で出てくることができなくなっていて、結局スピーカーを分解して、子猫を解放。
入ることができた穴から、たった数時間前に出られなくなるほど、子猫の成長は早いのです。

成長期の子猫と同居されている方は、子猫のお気に入りの場所の入り口を成長に合わせ、調節してあげてくださいね。


今回の記事を書くに当たって調べてみると、事故に遭ったのは、子猫~若い猫で、オスの方が多かったです。
「うちの子はヤジ猫で、やんちゃで~」と思い当たる方は、『家の中で遭遇する可能性のある危険』を認識してくださいね!
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※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。

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