/猫関連情報

オレゴン州行政シェルターレポート 1(2ページ目)

オレゴン州のMultnomah County Animal Services(MCAS)は、行政が管理・運営するシェルターです。35%の生存・譲渡率をあげている行政シェルターのレポートをお届けします。

岩田 麻美子

執筆者:岩田 麻美子

ネコガイド

生存率約35%

猫の気を紛らわせるため小鳥小屋が置かれていました
猫の気を紛らわせるため小鳥小屋が置かれていました
MCASには2007年度に5567頭の猫が収容されました。
猫のほとんどは捨てられたか、迷子として保護されました。
そのうちの353頭は元の飼い主のところに戻り、1204頭は新しい飼い主の元に、424頭は別のシェルターでセカンドチャンスを得ることができました。
5567頭のうち生き残ることができた猫の数は1981頭。

生存率は約35%です。
※アメリカの平均的な返却・譲渡率は犬で約25%、猫で約20%ということなので、MCASの生存率は行政シェルターの中では成績がよい方です。


平成18年度の東京都動物愛護センターの猫の取り扱い状況と比較してみると
成猫/子猫合わせて、入所数は6551頭、うち返還は17頭、譲渡は185頭、合計202頭、殺処分数は6348頭。

東京都動物愛護センターに於ける生存率は(たったの)3%です。
東京都動物愛護センター 事業別動物取扱統計


  MCAS(2007年)
収容数:5567頭
東京都動物愛護センター(2006年)
収容数:6551頭
返還数 353頭 17頭
譲渡数 1204頭 185頭
別のシェルターへ 424頭 0頭
合計 1981頭 202頭


行政シェルターでも、努力によってこれだけ生存率を上げることが可能なのですから、日本も見習うべきところは見習い、もっと生存率を上げる努力ができないか、と思います。


猫はそれぞれケージに分けて入れられています
猫はそれぞれケージに分けて入れられています


■続いて、アメリカの行政シェルターがいかにして生存率を上げる努力をしているかについてのレポートです。

*記事のUPはガイドメルマガにてお知らせします。登録はこちら
<ガイドのその他の記事>
もし自分に何かあったとき、猫の行く末は?
猫を理解するための10の約束
耳に目印がある猫さんに注目!
【編集部おすすめの購入サイト】
楽天市場で猫のペット用品を見るAmazon で猫のペット用品を見る
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます