猫のそれぞれの性質・性格をとらえよう

兄弟で生まれても、様々な個性を持つ猫

兄弟で生まれても、様々な個性を持つ猫


非常に個性豊かな動物である猫。同じお母さんから生まれた兄弟猫でも、まったく違う性格を見せることがあります。猫の性格はどのように決まるのでしょうか?

<目次>

猫の性格はどうやって決まる?
猫の毛色から見る性質・性格

猫の性格はどうやって決まる?

私は1頭の猫の中にはいくつもの「にゃん格(人格)」があるのではないかと考えています。ベースの性質は生まれ持ったものですが、その後の環境や経験、相手、その場の状況によって様々な「にゃん格」が姿を表すのではないかと。ここでいう性質は持って生まれた基本的な「にゃん格」で、性格はその後の環境や経験等によって付加された「にゃん格」とご理解ください。

もともと単独で狩りをする猫は縄張り意識が強く、同族の猫を含め人や他の動物と共生することがあまり得意ではありません。しかし、自分に敵意を見せず、好意を示してくれ、自分の存在をそのまま受け入れてくれる相手であれば、猫側の受け入れ度もあがります。
子猫の時から一緒に成長すれば、他の動物とも仲良しになれます

子猫の時から一緒に成長すれば、他の動物とも仲良しになれます


幼猫の時には、攻撃されたり痛い目に遭わない限りほとんどの動物と仲良くでき、そのまま一緒に成長すれば仲良しの関係が続きますが、離ればなれになって成長すると、ほとんどは忘れてしまいます。

多くの犬は幼い時に分かれた親兄弟や、例えば3日だけ一緒に過ごした人のことを一生覚えています。しかし、猫はそれぞれの記憶力によって違いがありますが、親兄弟や育ててくれた人と久しぶりに再会しても警戒して隠れてしまったり、攻撃したりと忘れてしまって、受け入れができなくなることが多いようです。

猫は相手を「個」として認識・区別ができる動物です。それまで人と猫が1対1で暮らしていたところに新人猫が仲間入りしたり、結婚して同居人が増えたり、赤ちゃんが生まれたりと環境に変化が起きた時、猫は不安感から今までと違う「にゃん格」を見せるかも知れません。この猫の多面性も猫の魅力のひとつでしょう。


猫の毛色から見る性質・性格

多面性を持った猫の性格を一言で表すのは非常に難しいですが、同じ毛色柄を持つ猫の本来の性質は、似通った部分が多いようです。「でも、うちの子はキジ猫だけど、こんな性質じゃない」という猫もいるでしょう。猫の毛色は、両親双方からひとつずつ毛の色の遺伝子をもらうことにより決定されます。ですから、表面上はキジトラに見える猫が実は黒の遺伝子を持っていれば、キジトラだけど黒の性質が表れている可能性もあるのです。こうして猫の性質はますます複雑になるのです。

ここでは、猫の毛色・柄が持っている可能性の高い、猫の基本的な性質についてご紹介します。

キジ猫(ブラウンタビー)

キジ猫(黒ベースに、灰色やこげ茶の縞模様の毛並み)

キジ猫(黒ベースに、灰色やこげ茶の縞模様の毛並み)


蓬(よもぎ)、灰毛、藤猫などと呼ばれることもあります。イエネコのルーツといわれているリビア山猫はキジトラと同じような毛色です。イリオモテヤマネコや、そのほかのヤマネコも同じように黒ベースで、そこに灰色やクリームや焦げ茶が縞模様のように入った1本の毛が全身の柄を作り出しています。基本的には警戒心が強く、用心深い、猫に対しては本能の強い野性味のある猫が多いようですが、人に対して友好的で無防備な猫もみられます。
 

キジシロ(ブラウンタビー&ホワイト)

キジシロ(キジ柄を持ちながら、手足、お腹が白い猫)

キジシロ(キジ柄をもつが、手足、お腹が白い)


キジ柄の部分が多いか、白の毛が多いかで性質が異なるようです。キジ柄の部分が多く、手足に白足袋、喉からお腹が白い程度の猫は、警戒心が強く、非常に賢く、全般的に強い猫が多いようです。白が多くなると肝っ玉かぁさんイメージで、メスは他にゃんの子猫でも上手に育て、オスは脳天気な明るい性質の猫が多いようです。
 

茶トラ(レッドタビー)

茶トラ(きつね色で縞模様の毛並みをもつ猫)

茶トラ(きつね色で縞模様の毛並みをもつ)


別名、赤、赤トラ、ヤスネコ。毛の色を赤くする遺伝子は、性染色体のX染色体にしかない特殊な遺伝子で、被毛の中に赤い毛がある猫は一風変わった性質の子が多いようです。基本的には臆病なので、それを隠すために攻撃的になったり、反対にフレンドリーに振る舞うことで仲間に入れてもらおうとする傾向が高いです。茶トラの猫には、どうもにゃん格が少ない気がします。その場その場で自分を使い分けることが苦手で、ある意味自分自身に正直な猫が多いのかも知れません。
 

茶シロ(レッドタビー&ホワイト)

茶シロ(きつね色で縞模様の毛並みだが、手足やお腹は白い)

茶シロ(きつね色で縞模様の毛並みだが、手足やお腹は白い)


基本的には甘えん坊さんだけど、ちょっと恐がりで、回りくどい愛情表現を見せる子が多いようです。赤遺伝子特有のリセット機能の早さで、自分の失敗をすぐに忘れて、また同じことを繰り返したり、ちょっとおっちょこちょいで、うっかり屋さんが多いようです。
 

ブルータビー

ブルータビー(グレーに近い毛並みで、薄い縞模様をもつ)

ブルータビー(グレーに近い毛並みで、薄い縞模様をもつ)


若干警戒心が強く、神経質な子が多いようです。静かな生活を好む猫が多いですが、中にはハイテンションで飛び回る活発な猫もいます。
 

サバトラ/サバ白(シルバータビー/&ホワイト)

サバ白(シルバーに縞模様が入っており、手足やお腹が白い)

サバトラ(シルバーに縞模様の毛並みをもつ)


神経質で警戒心の強い一面もありますが、陽気で明るい面もあり、どちらの性質が表に出ているかでまったく違う猫にみえます。気が強い猫も多く見かけられます。
 

チンチラ

チンチラ(ペルシャの一種で、長い毛並みが特徴的)

チンチラ(ペルシャの一種で、長い毛並みが特徴的)

サバと同じシルバー遺伝子を持つチンチラは神経質で、攻撃的、女王様タイプと、非常に甘えん坊で強い愛情表現を見せる猫に分かれるようです。
 

サビ・二毛(トータシェル/トーティ)

別名、雑巾(ぞうきん)猫。黒が多い方を黒サビ、赤が多い方を赤サビ、ベッコウ猫と呼び分けることがあります。黒と赤の毛がベッコウ模様のように入り交じった2色の猫で、ほとんどがメス。メスにしては穏和で協調性が高く、奥ゆかしい性格で、「あたし~、あたしが~」と出しゃばるタイプは少ないようです。
 

三毛(キャリコ/トーティ&ホワイト)

三毛猫(三色の毛をもつ日本猫)

三毛猫(三色の毛をもつ日本猫)


サビと同じく、ほとんどがメスで、猫らしい性質の子が多いです。メス猫特有のワガママで気位が高く、警戒心が強い、気分屋、その時によって甘えたさんになったり、手のひら返しで人を避けたり。人にはなれなれだけど、猫の好き嫌いははっきりしていて、相性が合わない猫は徹底的に追いつめる高ピーな子もいます。

非常に母性本能が強い子が多いですが、自分の子どもは命がけで守っても、よその猫の子には全く無関心・興味を示さないことも。しかし、一度受け入れたら他の猫でも命がけで守る強さがあります。洞察力に優れていて、にゃん格をたくさん持っている猫が多いようです。
 

シマ三毛(パッチドタビー&ホワイト、トービィ&ホワイト)

シマ三毛(縞模様の入った三毛猫)

シマ三毛(縞模様の入った三毛猫)


三毛と同じ三色(黒・赤・白)の猫ですが、黒い部分にシマ柄がある場合はシマ三毛と呼びます。ほとんどがメスです。三毛と同じ配色で、三毛より穏和でおとなしく見えますが、怒ると強い猫が多いようです。母性本能の強い子育て上手ないいお母さんになります。
 

白(ソリッド・ホワイト)

白猫は非常に頭が良く、気が強い子が多い

白猫は非常に頭が良く、気が強い子が多い


非常に頭が良くて、気が強い猫が多いようです。ゴロゴロ甘えん坊の子は他の猫以上に強い愛情表現を好む傾向が高く、異常なまでに同居人にまとわりつくことがありますが、時に極端にクールになり、ひとりの時間を邪魔されたくないことがあるようです。
 

黒(ソリッド・ブラック)

黒猫は穏やかで頭の良い子が多い

黒猫は穏やかで頭の良い子が多い


カラス猫、熊猫という別名も。黒猫は甘えん坊で、穏やかな性格で、頭が良い子が多いようです。赤の遺伝子を隠し持っている黒猫の場合は少々警戒心が強かったり、暴れん坊だったり、気が強かったりします。
 

(黒の方が多い)黒白(ブラック&ホワイト)

タキシードキャットとも言われる黒白猫

タキシードキャットとも言われる黒白猫


別名、タキシードキャット、被衣。穏やかでマイペース、甘えん坊、活発によく遊ぶ子が多いようです。明るい性格で、誰とでもうまくやれる協調性の高い子が多いです。
 

(白の方が多い)白黒(ブラック&ホワイト)

白黒猫は、場の雰囲気を読んで行動できる子が多い

白黒猫は、場の雰囲気を読んで行動できる子が多い


別名、牛柄、ブチ、鞍掛け。おとなしく従順に見えますが、実は気の強い猫が多いようです。目だった自己主張はしませんが、場の雰囲気を読んで的確な行動が出来ます。
 

ブラックスモーク

気の良い穏やかな気質の猫が多いようです。猫とも人とも協調性を大切にしてくれます。
 

ポインテッド(シャムやヒマやランのようなポイントカラー)

ポインテッド(耳や鼻、手足など末端だけ色が違う)

ポインテッド(耳や鼻、手足など末端だけ色が違う)


運動能力が高く、超がつく甘えん坊さん。ストーカーの名人で、喜怒哀楽が激しい情熱的な猫が多いようです。

どの猫にも基本的な性質がありますが、飼い方や環境、接し方で作られる性格があります。同居猫のいい部分を引き出してあげられるよう、しっかり飼ってください。

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。