公園猫は人気者です |
その昔、唐から日本に初めて猫が入ってきた当時には「野良猫」という種の動物は存在しませんでした。
「野良猫=飼い主のいない猫」はどこから来たのでしょう?
どこで生まれるのでしょう?
「野良猫」は、誰かに飼われていて、その後飼育放棄し捨てられた猫とその子孫たちです。
飼い主のいない猫を作り出したのは、元々は無責任な飼い主(人間)なのです。
猫の数が少なければ気にならない、猫がいることに気がつかない人も多いでしょう。
塀の上でのんびり日向ぼっこをしている猫…
公園のベンチの上で気持ちよさそうに毛繕いをしている猫…
そんな猫の姿に、一時忙しい仕事を、日常の煩わしさを忘れることができる人もいるでしょう。
しかし、猫を苦手と感じる人もいます。大切に育てている花壇やプランターを荒らされ残される糞、尿やマーキングのニオイ、発情期の大きな鳴き声に嫌悪感を覚え、猫を憎む人もいます。
「うちのまわりには来ないで!」
「この辺から猫がいなくなればいい」
自宅近くでなければ猫がいても良いが、自分の家のまわりには居て欲しくない、と願う人がたくさん存在するのです。
今回は、都市部や人口の多い場所における飼い主のいない猫による迷惑を考えてみたいと思います。これは、猫が好きな人だけでなく、迷惑と感じている人も一緒に考えていただきたい問題だとガイドは思っています。
飼い方の問題
多くの猫は未だに完全室内飼いではなく、家のうち外を自由に行き来しています。猫には犬のような「紐でつないで飼わなければいけない」「登録をしなければいけない」という法律がありませんが、「室内だけで飼いましょう」という環境省の飼い方のガイドラインがあります。
「猫は自由にさせてあげないと可哀相」
「猫は室内だけでは飼えない動物」
と思われている方が多いかも知れませんが、適応能力・学習能力の高い猫は工夫次第で家の中だけで暮らすことができます。
基本的に上下運動が得意な動物ですから、家の中の家具の配置やキャットツリーを設置して、猫が上ったり降りたりできる工夫をしてあげてください。
また猫は決まった場所をトイレとして使う習性がありますので、犬よりずっと室内飼育に向いていると言えるでしょう。
猫による迷惑は、飼い主のいない猫だけではなく、飼い主がいる猫が引き起こしている可能性もあります。猫が好きで猫と暮らしている人は、近隣に迷惑をかけないためにも完全室内で飼育すべきです。
そして、きちんと管理できる繁殖計画がない場合は、不妊・去勢手術を行い、猫をむやみに増やさないようにしてください。
子猫が可愛いのは当たり前… |