3/3 ねこのお医者さん・石田卓夫先生からのアドバイス [猫] All About

今後猫を増やしたい、と思っている人へのアドバイスは？

表情も優しいレミー（２）くん

可能であれば年齢をそろえない方が良いでしょうね。１～２歳の間隔よりも、３歳～５歳開けて新しい猫が仲間入りするのが理想的でしょう。
これは、同じ時期に老齢期を迎えてしまうことを避けるためですね。

新らしい猫が仲間入りするときの猫同士の出会いは無理せず、ゆっくりして欲しいですね。
いきなり対面させるのではなく、片っぽをケージに入れるとか制限された出会いを作る。
そして、徐々に近づけていく。
片方が子猫であれば、うまく関係を築ける可能性は極めて高いですから。

飼ったことがない人は最初は雄の方が良いかも知れませんね。
なぜかっていうと、雄には乳腺ガンがないから。
１歳未満の適切な時期に不妊手術しておけば可能性は低いけれど、雄だったらそのような発病したら治せない病気はないからね。
維持費にしても、雄の去勢手術の方が安いし。
あっ、でも、食事代は雄の方が食べるからかかるかもしれないけどね。（笑）

で、次の猫はどちらでもよければ同性を。

とっても美人さん：ミリーちゃん

猫がいて良かった～と思うときはどんなときですか？

やっぱり、これはね、日常的に血圧が下がるんでしょうね。
落ち着くんですよ。
今はもうめちゃくちゃ忙しくって、かぁ～っとすることはそんなにないけど、大学いるときは忙しくて。
前は大学のわりかし近いところに住んでいたから、時々猫の顔を見て落ち着くために家に帰るの。

猫特有の優雅な仕草とかね。好きですね。
まぁベタベタするんだけども、犬ほどベタベタしない。
依存関係の違いがありますよね。

昔は犬と人間の関係は上下関係といわれましたが、今は親子関係でしょう。
猫と人との関係は、それが逆転しているのかもしれませんね。
猫が親で、人が子供って。


左：タルガくん、右：ボクスターくん

巷には幾多の猫がいますが、なぜ今この子たちがここに？

お父さん、大好き！
甘えん坊のレミーくん

やっぱり出会いのタイミングですね。
それと顔が可愛い、ってこと（笑）。

飼いたいと思わなくても来るときには来る。
猫が来るタイミング、猫が来る家ってありますからね。
出会いは焦らないでも良いですよ。

僕がこうして座っているでしょ。そしたらレミーが膝に来て、タルガが隣に座って来る。僕が無視しているとタルガは自分で撫でろって要求してきますよ。

幸せな幸せな午後を、石田先生宅でまったり過ごさせていただいたガイドは…
猫になりますのでこちらに同居させていただけませんか、と真剣にお願いしたくなりました。（笑）。

著名な獣医師であっても、猫好きという原点は同じ。
我が家の猫は世界で一番可愛い！と豪語する石田先生。
猫を抱っこしているときの写真の表情は、やっぱり優しいです～～♪

※石田先生のこれまでの主な研究
日本で猫のFeLV感染症の蔓延状況をはじめて明らかにした
日本で猫のFIV感染症の蔓延状況をはじめて明らかにして、世界一の汚染国（不名誉！）であることを示した
猫のAIDSの発症にいたるまでの病期をはじめて明らかにした
東京近郊の猫は半分以上が400倍以上のコロナウイルス抗体価を持っていて、抗体価はFIP発症と無関係であることをはじめて明らかにした
FIPを猫インターフェロンで治療できる可能性をはじめて明らかにした

※そしていまやられている研究は
日本の各地から分離されるFIVに対して、はたしてFIVワクチンは効くのだろうか？

※そしていまやられている臨床以外のお仕事は
ツシマヤマ猫の感染症対策

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